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黒木優

アルミ溶接のちょっとしたコツ②

こんにちは!

 

 

ちょっと前に『アルミ溶接のちょっとしたコツ』というブログを書いたのですが、今回はその続編。

 

 

前回は薄板(t:3.0以下)寄りの内容でしたが、今回は中厚板(t:6.0〜)向けの内容にしたいと思います。

 

 

例えば、こちらのカバー。

 

 

板厚、3.0mmを使用してます。

 

この厚みくらいなら必要ないのですが…

 

 

アルミ溶接のちょっとコツ②

 

こちらのブラケット。

 

板厚6.0〜16.0mmを使用してます。

 

 

これには必要な事(自分は心掛けて行う事)とは…

 

 

ズバリ、『予熱』!

 

 

予熱の加え方も色々ありますが、

 

例えば、バーナーで炙ったり、冬場ならストーブの上に置いておいたりetc.

 

 

自分は手っ取り早い「バーナー」で炙ります。

 

 

ではなぜ、『予熱』を加えるのか。

 

 

大きな理由として、アルミではよく発生しやすい…

 

 

・『高温割れ』

 

・『ブローホール』

 

 

これらの対策の為、自分は予熱処理を行ってます。

 

 

これらはどんな現象か。

 

簡単に説明させてもらうと…

 

 

「高温割れ」とは溶接直後におきる、溶接箇所のクラック(割れ)

 

凝固点付近で起きやすいといわれる。

 

板厚のあるアルミを過小入熱の状態で仮付けしようとしても割れてまう、というのが典型的な例。

また過小入熱の状態で本溶接を開始しても、スタート部分にクラックが入ってる、なんてのも「高温割れ」です。

 

ではなぜ起きるのか。

 

今回のような例では…

 

・溶融部分が「低温部分」の拘束力(低温部では延性力が少ない)に耐えきれず固まるとき(凝固点)に引っ張られて割れる。

 

というもの。

 

逆に言えば、「低温部分」を溶融部分に近い温度にしてあげれば溶融部分が冷え固まる時に縮もうとする力について行ける(延性がある状態)ワケです。

 

 

次にブローホール対策。

 

 

ブローホールとは、これまた簡単に説明すると溶接箇所に気泡のような「巣穴」ができる事。

これには「水素」が起因しているとの事。

 

その水素源を断つために、充分な予熱等で水分をとばす。

 

 

例えば、バーナーで炙ったときに最初は表面上の水分が結露して現れますが、それを蒸発させてすぐに溶接開始してもダメ。

 

まだ母材内部の水分は残っているので。

 

なるべく内部までしっかり熱がくわわるまでは加熱した方がいいでしょう。

 

 

見た目では分からなくても、溶接しだしたときに「溶融プール」からプクプクと泡立つような状態では予熱が足りない証拠。

 

たとえアークスタートしてそのような状態になったとしても、そのプクプクと気泡がでるのが収まるまでしっかり入熱をする事。

 

収まってから棒入れを開始していきます。

 

 

 

「高温割れ」にしても、「ブローホール」にしてもこれらは『溶接不良』としてみなされます。

 

 

そうならない為にも、予熱作業というのを心掛けて「より良い製品」に繋げて行きたいですね。

 

 

それでは。