水越 たかゆき
ダコー製ペーサー960タイプ 絶版レギュレーター 修理
2022年7月2日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
暑いです!!弊社はまだ建物内での作業が多くて助かりますが、
外でお仕事されている方、大変ご苦労様ですっ!
もうずっと何年も猛暑だったり酷暑だったりの日々が続きますが、皆様お体には気を付けてください。
あまりに暑いので自身のコンディションにも気を付けねばなりませんが、
空冷バイクにも油温計付けましたよー。今度高速ツーリング予定あるし。
真夏にはどれぐらい油温が上がるのか興味がありますので。
一応絶版車のクセして私はエンジンは回して乗るほうの人間という事もあり、なるべく労わりたいので。
閑話休題。
絶版といえば、弊社はある意味絶版物の器材修理率が比較的高めな気がします。
あ。ここで勘違いされたらいけないのですが、弊社であれば古い器材だろうが何でもかんでも
オーバーホール出来ます。という意味ではないですよっ!
そこの所だけご理解頂ければと思います。
今回の器材は、まず1984年、昭和59年発行のパーツリストを引っ張り出してきました。
物持ちがよいですね(笑)38年前です。
ダコーペーサー900系のレギュレータのご依頼です。
往年の名機ですね。
HPシートが?三種類。。あるのか?
なぜか何種類かはあったりしますw
シャフトの長さが三種類。というかよく三種類も在庫があったものですね。
年式や形式がちょっと違うので色々改良が入っていたようです。
使えるタイプのHPシートが有ったら使いましょう。
序にフェイスカバーのメッキが剥がれて危なかったので、
これまたなぜか在庫があるw新品のフェイスカバーに交換しました。
永年そのままだったみたいで、新品交換は喜んで頂けたようです。
早速分解して洗浄~。
パーツ無くさないように気を付けましょう。
たまにレギュレーターをバラッバラに分解してから弊社に持ち込む方がいらっしゃいますが、
組むときに見てみると大抵細かい部品の欠品があります。
絶版器材は、部品を無くすと下手したら修理不可になっちゃいますのでご注意を。
そんなこんなで洗浄終わって、(かなり汚れてましたので繰り返し洗浄でした)
組み上げます。
ここまで組み上げてしまってますが、
あまりに久々なので先ほどの説明書を見ながら組んでました。
写真取りながら説明書とにらめっこは厳しいですw
毎日レギュレーターをばらして組んでをしてますが、
やはり余りに時間が空いてしまう器材だと構造を忘れてしまいます(笑)
偶に組んでみると独創的な構造が楽しいです。
他社でもあるのですがダイアフラム抑えのスプリングは二重構造。
呼吸時の滑らかさの追求の意味もあるかと思います。
フェイスカバーのメッキも復活でとくにきれいに見えますね!
通常はダコー製レギュレーターはO/Hをお受けできない可能性が非常に高いのですが
今回の器材は非常に思い入れがある器材なので一度見てもらえませんか?
とのご依頼がありまして。
①受け入れ時点でのチェックでお断りする可能性あり。
②できる限りのことは致しますがオーバーホール後の完全なアフターは無理かもしれません
という旨をお伝えしてご理解いただいた上での作業と
なりました。
このような絶版器材でもお受けできる場合もありますのでお気軽にお問合せください。
ではまたっ。