水越 たかゆき
Sプロ S600レギュレーター 再修理 パーツ点検及び交換。
2023年10月28日
こんにちは。ダグムスの貴之です。
先週日曜日は岩倉市政50周年記念イベントとしてディズニーパレードがやってきました!
なんでも市内でダンスイベントも開催されていたため、そちらとジョイント企画のようです。
いやぁこんな地方の小さな町にディズニーがくるとはねぇ。。!(^^)!
良い記念になりました!(^^)!
次回があったとして?恐らく自分が生きている間には岩倉市には来ないだろうと思いますのでw
晴天に恵まれましたし、嫁と子供も満足そうでしたので良しとしましょう。
何が驚いたって、この小さな町に4万人もの人が来たってことが一番驚きでした。
割と近所でパレードが開催されたので、トイレの時は自宅に帰る!という離れ業が使えたのは大きいです(笑)
近くの小学校が仮設トイレの配備箇所だったのですが、凄いトイレ渋滞が起きてましたので。
開催してくれた市と関係者さん、警備に当たられた警察関係者の方々、大変お疲れさまでした!
あえて?後姿のミッキーww いかにも現場で慌てて撮ってました感のある写真で。
今回は再修理依頼のお話です。
O/H後にすぐにエアが漏れ出してきたので再度診てほしいとの事です。
スキューバプロさんのMK25/S600です。
フェイスオープン!・・ん~。デマンドレバーその他、目視では
特に異常は無さそうですね。。
デマンドレバーを押さえているユニットを外してみました。
すると・・・
エアーを受け止めるチャンバーに穴が開いておりまして・・。
ホントはもうちょっと小さなヒビと小穴が空いておりましたが、
小さすぎたのとその時にちょっと真剣になりすぎて写真を撮り忘れたので、破損個所を取り除いて撮影しております。
(トラブルの原因と思しき状況が見つかると夢中になってしまう性格でしてw)
左側が正常なチャンバーです。
このパーツ、内部の肉厚は非常に薄く、反対側から押されると穴が開いてしまう事もあります。
一番多い損傷は砂などが噛んだポペットが作動することにより、荒いサンドペーパーで擦ったように
無い面が摩滅してしまう事があります。
余り細かい砂に埋まってしまった場合や極端に砂などで濁った海での使用時などは注意が必要です。
原因としては、、
下の写真にパーツの位置相関図を載せます。
デマンドレバーをポペットとスプリングで支えて、チャンバーがシールします。
其の後ろからガイドスリーブ(左手の部品)で押さえてあります。
チャンバーのお尻側からみた図。
ガイドスリーブ押さえる側から。
真ん中に見えるポッチがついたステムスクリューという部品でチャンバーを押して、
中圧値とフローが起きないバランスの取れるチャンバー位置まで調整します。
普通はそれくらいでは破損しませんが、今回のチャンバーは偶々肉厚が薄かったために
繰り返しの調整で穴が開いてしまったものと推測しています。
ごく小さい穴でもエアーはもれます。
成型された樹脂パーツなので多少の当たりはずれはあるかと。
出荷前の最終チェック段階では破れるか破れないかギリギリの状態であったかと。
常にテンションが掛けられている状態ですので。
勿論バランスチャンバーなので内部にエア圧が掛かることによって、ポペットを反対側に押し戻し、
ポペットの動きをフリーの状態に近づけることに拠って吸気抵抗を少なくする構造となっております。
したがってチャンバーに穴が開いたことによって受け止めるべきエアーが漏れてしまって
結果的にエアーフロー状態になってしまったものと思われます。
勿論、新品に交換して再調整してご返却致しました。
破れたといえば、ウチの暴れん坊のダックスさん、遂に実家の障子を破りまして。。
此方も修理しなきゃねー。。
昔、祖母のお宅では飼っていた猫が通れるように一か所だけわざと穴があけてありましたっけw
ウチのダックスはシッカリ叱られましたとさ。
↓ ちょっぴり反省してる感じだけどね・・(笑)
「障子を破った犬」はさておき、
ダイビング器材は使う前に点検が必要な道具です。弊社で修理開いたものでも他所さんで修理したものでも、
あれ?いつもと違うな?という事象が現れたら修理したばかりの物でも遠慮なくお申しつけ下さい。
直ぐに対応致します!
今回のははっきりとしたエア漏れがありましたが、
ユーザーさんの感じた「ちょっとした違和感」が自身の安心安全ダイビングにつながります。
ではまたっ。