鳥勝 ぶっちー
ウ〇コ味の黄色い砂肝！？ネットで話題の砂肝の正体とは
2024年1月28日
こんにちは！
昨日は岩倉市商工会青年部の
経営講習会でした！
ここ1年で若い経営者の方や
女性経営者の方の入部も多く、
特に若手の経営者が悩みやすい
「お金のはなし」の講習会でした！
少しでも部員さんの社業に生かす
事ができればうれしいですね！
ぶっちーです！
さて、少し前からネット上を賑わせている
この画像をご存じですか？
出典：news1（KOREA WAVE）
もしかしたら鶏肉業界関係者の
間だけで勝手に盛り上がっている
だけかもしれませんが・・・笑
この画像、解像度は粗いものの、
「砂肝」の画像です。
ある韓国人のネットユーザーが
SNSに投稿したところ、
たちまち韓国内でとても話題になり
日本でも（少し？）話題になっています。
出典：Yahoo!ニュース
なぜ話題となっているかというと
見た目も去る事ながら、
なんと「汚物の味がした」
との事です。
「汚物」「腐った」との見出しが
ありますが、あちらのニュースでは
「ウ〇コ味」という表現が飛び交っており
さらに記事本文内にもありますが
店主がクレームに反発したこともあり
まさに地獄絵図の様相を呈しているそうです。
騒ぎが大きくなり、現地の
チキン店では回収を進めるなどの
対処に当たっているそうですが、
消費者としては不安でいっぱいですね！
さてこの「黄色いウ〇コ味の砂肝」、
正体は何なのでしょうか？
韓国の食鳥処理事情はあまり
詳しくありませんが、近年めざましい
経済発展を遂げた国の一つであり、
衛生管理が行き届いている事は
想像に難くありません。
処理過程で汚物がそのまま
混ざってしまう事は考えにくいでしょう。
結論から申し上げますと、
これは砂肝の内膜
「ケイナイキン」
が取り除かれる事無く、
そのまま出荷されてしまった
ものだと考えられます。
少し文章ではわかりにくいので、
画像を交えて説明したいと思います。
これは砂肝を鶏から
取り出したままの状態です。
名古屋コーチンは脂をすごく蓄えて
いるので、脂に包まれたような状態です。
少しきれいにしました。
画像上部のピンク色の部分は
砂肝ではなく「腺胃」と呼ばれる箇所です。
外したまんまの状態なので
まだ「小腸」のほうへつながる
部分が付いています。
通常、砂肝は食鳥処理される際
このように切り込みを入れ、
砂肝の内容物を取り出し洗浄されます。
開くと、当然ですが内容物が出てきます。
この内容物というのは「エサ」です。
鶏には歯が無いため、この砂肝の中で
砂とエサを揉みこむ事により、
エサを細かく砕いて小腸へ送ります。
今回はこの画像を撮影するために
大きく開いて、中を洗いました。
この画像、表題で出てきたインターネット上の
画像にそっくりですね！
そうです。
「黄色い汚物の味がする物体」は
この砂肝の内壁の事だったんですね！
少し上でも触れましたが、
このケイナイキンと呼ばれる内壁、
通常はこのようにきれいにはがします。
こんな感じでツルっと取れてしまいます。
慣れてくると、ケイナイキンを
大きく開かずに「袋状のまま」
取り出す事すらできる程です。
そして腺胃の内側もきれいに洗えば
よく見かける「砂肝」の形になりました。
韓国のチキン店さんの肩を
持つわけではありませんが、
上述のケイナイキン、鶏の個体に
よっては画像のようにきれいに
はがれてくれない個体もいます。
（※餌をしばらく抜いていた個体や
ヒネ鶏などは、ケイナイキンを
剥がそうとしても粉々に
なってしまったりして剥がしにくい個体が多いです）
そのようなケイナイキンがなかなか
剝がれない砂肝を、そのまま出荷のラインに
載せてしまったのではないでしょうか？
鳥勝のような個人店であれば、
少し時間が掛かっても丁寧に
鶏内金をはがすことができますが、
大手の工場などでは次から次へ
次の砂肝を処理しなくてはいけないため
そんな時間が無かったのかもしれません。
当然、人の口に入っても問題は
ないはずですが、味があまりにも
異常で、問題が大きくなってしまったようですね！
そんなあり得ないようなクレームが
来ないよう、しっかりと丁寧に
仕事をしましょう！
それでは今回はこの辺で！
また次回！
