鳥勝 ぶっちー
今年はノロウイルスの集団食中毒が多く発生中!年によって食中毒の流行り方が違うのは何故?
2024年2月25日
こんにちは!
毎年の事ですが、確定申告は
とても面倒くさいですね~。
とくに昨年の10月から導入された
「インボイス制度」。
僕は導入に賛成ですが、取引先や
経費として扱いたい物を購入した
企業さんの登録番号を集めなくては
いけません。
これが思ったより面倒です・・・。
まあ、ルーティーンとして慣れるまでの
辛抱かもしれませんが。。。
ぶっちーです!
さて、今回は食中毒のお話です。
最近、ノロウイルスの集団食中毒の
ニュース、よく耳にしませんか?
14人が症状訴え、給食提供施設を営業禁止処分に 愛知・犬山市
出典:CBCニュース
ノロウイルス検出
出典:gooニュース
医療センター食堂で食中毒、来院者・職員ら計19人が下痢などの症状
従業員らの便からノロウイルス検出
出典:読売新聞
ノロウイルス検出、3日間営業停止に
出典:上毛新聞
22~55歳の男女うち数人からノロウイルス検出
営業停止処分に 京都市
出典:MBSニュース
上記の食中毒のニュースは、
ここ2日以内に流れてきたニュース。
全てノロウイルスが原因となって
発生した集団食中毒のニュースです。
今、パッと調べて1ページの
見出しに出てきただけで、これだけの
ノロウイルスに関する集団食中毒の
ニュースが出てきます。
出典:国立感染症研究所
一番上の愛知県で発生した
食中毒のニュース本文に
「愛知県のことしのノロウイルスによる食中毒は6件と、
去年1年間の13件の半数近くになっていて、
県は注意を呼びかけています。」
とありますが、まだ今年は
2か月が終わろうとしているところ。
単純計算ですが、このまま行くと
昨年ベースでなんと3倍程度!の
発生件数になります。
愛知県のデータになりますが、
2017年から2022年のノロウイルスの
発生状況を調べてみると、
2017年
12件334人
2018年
12件371人
2019年
12件472人
2020年
6件220人
2021年
2件163人
2022年
4件138人
2023年
13件?
2023年のデータ詳細はまだ
愛知県から貰っていませんので
人数は把握していませんが、
コロナ禍の数年を除くと、
やはり例年は12~13件の発生で
400人前後の罹患が報告されている
という事がわかると思います。
確かにニュースにもあるように
2か月で6件というのは例年のペースから
考えても異常なペース。
肌感覚で「今年はノロウイルス多いな?」
と感じた事も間違いではないことがわかります。
これは愛知県の食中毒発生状況を
年別・原因物質別に並べたものです。
今回の話題のノロウイルスは赤色の棒、
それ以外は色を薄くしてあります。
が、ノロウイルスを
含めてどの原因物質別も
年別で発生件数が大きく
異なっている事がわかると思います。
今回のノロウイルスで言うと、
年おおよそ13件程度の発生件数
だったものが2015年には20件発生
していたり、コロナ禍の2020年から
2022年にかけては2~6件程度と
低く抑えられている事がわかります。
(個人的には、コロナの感染症対策である
マスクや手指消毒がノロウイルスにも
非常に効果的であった結果だと考えています)
かたや、カンピロバクターやアニサキスなど
を見てみると、年により本当に発生件数が
バラバラなカンピロバクター、
2015年あたりを境に着実に発生件数が
増え続けているアニサキスと
「食べることによって体内に入るかたち」の
食中毒はコロナ禍の感染症対策の影響を
あまり受けていないんじゃないかな?とも
見てとれます。
話は戻って今年の異常な発生件数の
ノロウイルス食中毒。
なぜ年によって発生件数が多かったり
少なかったりするのか。
保健所の方や衛生関係のいろいろな方とも
お話をしますが、正直言いまして
明確な原因はわかっていないというのが
現状です。
このようなまとめ方をしてしまうと
元も子もありませんが、
みなさんの感染症対策であったり
暖冬の影響であったり、様々な
複合的な要因が絡んでいる事は
間違いありません。
ただ一つだけ言える事は、今年は
ノロウイルスが流行っているので
今一度、食品関係の皆様は事業所の
衛生管理をしっかりしましょう!
という事です笑
ノロウイルスによる食中毒は
ひとたび発生してしまうと
1件あたり非常に多くの罹患者数を
出してしまう事でも知られています。
ノロウイルスには次亜塩素酸などの
殺菌剤がとても有効なので、
さまざまなものを活用して
少しでも発生の可能性を減らしましょう!
それでは今回はこの辺で!
また次回!