鳥勝 ぶっちー
名古屋コーチンの鶏肉も、グレードや品質によって単価を分けるべきなのか?
2024年6月21日
こんにちは!
ついに東海も梅雨入りしましたね!
平年より2週間程遅い梅雨入りだそうです。
昨年は梅雨入りしても一向に雨が降らず、
1~2週間経ってから雨が続くという
変わった梅雨となったので、その教訓を
活かしたのでしょうか?
じめじめすると、食中毒のリスクも
高まります。
この時期はいつも以上に食品の管理に
気を付けましょう!
さて、先日
商工会青年部の
「3支部合同壮行会」
なるものに参加させて頂きました。
僕の参加している岩倉市商工会青年部。
商工会青年部も、ほかの地域団体と
同じように「主張発表大会」というのが
毎年開催されています。
各地域の代表が皆の前で自分の体験等のスピーチを
おこない、優れたスピーチをしたものが
県大会→ブロック大会→全国大会 と
進んでゆく形のスピーチ大会です。
昔は「1支部」ごとに1名選出され、
スピーチをおこなっていたのですが
やはり負担感の増加や事業所数減少の動きを考え
「3支部」ごとに1名を選出する形になりました。
ここで言う3支部とは、
岩倉市商工会青年部の所属する「中尾張支部」
そして愛知県最西部の「西尾張支部」
名古屋市の西部「海部(あま)支部」の3支部です。
その3支部から1名が選出され、愛知県大会に臨みます。
今年は海部支部の飛島村商工会青年部さんから
選出されており、みんなで応援する意味を込め
て今回の3支部合同壮行会に及んだというわけです。
壮行会もさる事ながら、
この手の会は普段関わる事のない
他地域の方と交流できるところに
非常に大きな意味合いがあります。
特に商工会青年部のメンバーという
前提があるので事業者・事業の後継候補者という
事が初めから決まっています。
愛知県は地域柄、製造業や工業系の会社さんが
多くいらっしゃるように思います。
その中でも今回はお近くの席に
蟹江町の車関係の方、
大治町のキッチンカー・火鍋(ひなべ)屋さん、
祖父江町の喫茶店の店主、清須市の住宅工務店さん
豊山町のマグロ仲買人さんなど、比較的
飲食関係の方と近い席になり、様々なお話で
盛り上がる事ができました。
そもそもの商工会青年部の話、これからの商売の話、
地域貢献の話など、話題は尽きませんでしたが
その中でも、比較的僕と業態が似ている
「マグロ専門仲卸・魚太(うおた)」さんとの
お話は印象に残るお話ばかりでした。
出典:マグロ仲卸魚太
やはり食品関係の方の中でも、
「商品を一つに絞って掘り下げている方は強い」
という印象です。
比較するのもおこがましいですが、
鳥勝もフィールドを「名古屋コーチン」という
ひとつの種類に絞って営業しています。
マグロの話やマグロ業界の話もお伺いしたり、
また、お話に共感することも多かったです。
その中でも今回のタイトル、
「品質によって値段を分ける」というお話は
自分の中での一つ、指標となるお話でした。
※前提としてひとつ、鳥勝の扱っている名古屋コーチンの肉は
部位によって金額の差をつける事はありますが、
「品質の差」によって単価を変えるという事は
今までやっていませんでした。
他の名古屋コーチンを扱っている業者さんも、
知る限りの業者さんで「品質による単価分け」
はおこなわれていません。
商品の販売価格のお話をされていた時に、
ふっと気になったので
「マグロは、グレードによって単価を
変える事はありますか?」と聞いたところ、
割と当然のように「そうだ」と答えてくれました。
なんでも、まぐろは品質が良ければキロあたり¥15,000-以上
つける事もあれば、刺身にもならないような品質の場合、
キロあたり¥1,000-になってしまう場合もあるそうです。
※「違う部位」の話ではなく、「同じ部位で違う品質」の場合の話です。
実物を前にしてお話を聞いていたわけではないので、
なかなかどれくらい品質に差があるかという所は
把握がしにくいですが、魚太さんのお話から
推測するに、本当に高級料理店でメインで出せるレベルの
物から、ちょっとこれは、、、と思ってしまうものまで
本当に様々あるようです。
この「品質の差」は当然名古屋コーチンでも
往々にしてある話です。
名古屋コーチンはマグロと違って、
生まれた時からすべて人間の管理のもと
育てられるため、マグロ程品質のばらつきは
でないかもしれません。
しかし、仕入れる農場さんによって
〇オス・メスの差
〇飼う日数(日齢)の差
〇食べさせるエサの差
〇鶏舎(環境)の差
などなど、本当に差が大きくあります。
特に上の4つの差は本当に大きく、
120日齢の名古屋コーチンと180日飼った
名古屋コーチンの肉の品質の差は
全く別物と言ってしまっても過言ではないです。
実は、数年前からこのグレードによる
価格の差別化、ぼんやりと考えてはいて、
最近実現化にむけて動きを進めている所でした。
今まで取り組んでこなかった理由は
さまざまありますが、一口に言うと
「手間がかかりすぎる」事と
「売りつくす事が難しくなる」点が
挙げられます。まあ一言でいうと、
とても面倒くさいんですね。
しかし、今回のお話はとても
大きな後押しになりました。
どちらかというと、魚太さんのお話の中では
「品質が違うのに何故同じ値段なの?」という
スタンスの方が強いように受け取りました。
まだ区分けの仕方や価格のつけ方に悩んでいる
部分はありますが、夏があける頃には
形にしてアナウンスできるような体制を
とります。
本当に、ほかの職種や地域の方と
話をする事は有益ですね!
特に、世代が近い方たちとの話は
「立ち止まって考えている時間などない」
とダイレクトに教えて頂けるので
刺激になります!
それでは今回はこの辺で!
また次回!