水越 たかゆき
BC接続部の不具合修理。(意外な盲点があるかもよ)
2024年8月10日
こんにちはダグムスの貴之です。
暑い×2と騒いでおりましたが、早朝深夜などは徐々に気温が低めになってきましたね。暑さ寒さも彼岸までとか言いますしね。
勿論昼間は地獄のような暑さですがww
お陰でお茶ばっか飲んでます。おなかガブガブや・・・。
お盆休みですが、ダグムスは8/12~8/15はお休み予定です。
ショップさんに聞くところによると最近のダイバーさんは夏場にガンガン使う方が増えたそうです。
お陰で弊社は少し暇です(笑)良いことですけどね!使ってもらってナンボですから。
遊び終えたらちゃんとO/Hしてくださいませ。
今回のお題は「O/Hしたはずなのに何だかエアーの入りが悪いな」と感じた場合にチェックしたほうが良いかもしれない箇所のお話です。
今回は全く同型のi3を2セットお預かりしたのですが、同じように修理しても吸気スピードが違いました。
原因はコレの摩耗具合の差↓ 段差の削れ具合に違いがあるのが判りますか?
正式名称は「QDバルブ」(クイックリリースデバイス)
摩耗具合 少な目のつなぎ目。
摩耗具合 多めのつなぎ目 隙間広いですよね?
新品のQDバルブ
隙間狭い!
上から
そこそこ摩耗したバルブ。
相当に摩耗したバルブ。
新品のバルブ。
一目瞭然ですね。
因みにバルブの位置関係はこんな感じ。
BCホースジョイントの内側にボールジョイントが内蔵されており、定位置に固定されます。
固定された位置で内部のバルブコアの軸を押して空気が流れる仕組みになっています。
「定位置に固定される」という事は、ジョイントがすり減ってしまっていると
隙間が大きくなる=バルブコアのピンを押し込む量が減る。
バルブコアの開放量が少なければ空気の流量が少なくなりますので、当然空気の入り方が変わってくることになります。
上の写真と下の写真は隙間が大きいもの。
正常なジョイントであれば隙間は極小さいです。
同じ工具ですが隙間に入らないほどです。
というか、全然工具が入りませんね。
自分でもこんなに差があると思いませんでしたw
i3の場合、内部の洗浄は難しいので専用サイズのバルブコアもほぼ毎回交換です。
レギュレーターもきちっとO/Hしましょうね!
勿論BCホースそのものもしっかりと洗浄してチェック。
バルブコア変えてみるのも一つの手ではありますが、(メーカーによってシャフトの長さが違う事があります。)
不調の原因が普通あまり思ってもみなかったことが原因だったりしますので、
違った角度から注意深く見なければならないこともありますね。
ではまたっ。