水越 たかゆき
残圧計の曇り取り作業。
2024年9月22日
こんにちは。ダグムスの貴之です。
悪天候にめげずにちょくちょくツーリング行ったりしてます。
一緒に行った方が撮ってくれた映えスポットでの一枚。
仕事家事育児の合間を縫って「暇がない×2」とか言いながらツーリング行くのが、やっぱり醍醐味ですな!
仮に、1週間休みで何もしなくてよいから好きな事してきて良いよ~。と言われたら途端につまらなくなってしまいます(笑)
似たような感覚ですが、学校出てから20代後半までいわゆるブラック企業(w)に勤めておりましたが、
退職直前、副社長から「買い上げる事は出来ないから最後に有給使ってきてくれ!」と言われてしまって、やりたい事が思い浮かばなくて
物凄く困ったことが有ります。。 今ならもう少し有意義に使える自信はありますけどね(笑)
皆様、お休みは自身が納得の行く有意義な事に使いましょうね!
という事で修理依頼です。
SPO MK25/S600です。通常修理のほかに、、
曇ってしまった残圧計が何とかならないか?とご依頼頂きました。
ダメな場合もあるのですが、動作はしており、内部にサビも見受けられなさそうでしたので、
先ずはやってみましょう。という事でガラス面(プラスチックですが)とケース面の隙間の洗浄です。
ここでしっかりと温めまして、
残圧計内部の温度が上がり、内圧が上昇することで
ガラス面を外しやすくなります。外したらOリングが当たる個所をしっかり洗浄しましょう。
といってもこのまま薬品にドボンするのは難しいので然るべき方法で合っておきます。
内面に塩分のを含んだ水が少量入って、焼き付けの様になってしまっています。
普通に洗ったりやこすっても落ちません。
そこで研磨剤を少量含ませたぼろきれ等でこすってやります。
序に表面も。細かい傷が取れて見やすくなります。
因みに研磨する際に便利なのが新聞紙!
藁半紙のような紙にインキを乗せて印刷することによって紙の上に細かな凸凹が生じます。
この凸凹によって研磨に効果があるのです。特にプラスチックをこのように磨くには最適です。
もう一個、研磨依頼がありました。うん、コレも見難くなってますね。
因みに研磨途中でこんな感じ。
もうちょい磨きこみが必要ですかね。でも最初のガラス面と比べたら雲泥の差ですね。
二つとも磨き終わりました。
ホットエアガンを使ってケース全体を温めます。内部の水分を乾燥させることが主な目的です。
あまり温めると文字盤が曲がってしまったりするのでこの辺りはノウハウが要りますかね。
普通にガラス面を押し込んでも絶対にセットできません。
残圧計内の空気を抜きながらガラス面を吸い込むように密着させたら完成です。
(空気抜きの方法は内緒!誰も真似はしないと思いますが。でも以外と身近にあるものが使えると思ってください)
水密テストも行います。勿論、漏れはありませんよ。
ちょっと光の加減で薄曇りに見えますが、しっかりと透明度は復活しております。
こんな修理は誰もやらないと思いますけど(笑)
ちょくちょく依頼が御座いますのでブログに挙げてみました。
勿論内部に水が入りすぎて、修理不可な場合もあります。
ゲージそのものの動作、内部腐食が無い、等の確認などが取れた場合のみに可能な修理方法です。
ではまたっ。