塩井 隆夫
のり面(崖)全体の安定を考える。
2019年10月14日
皆さんこんにちは。
エンタです。
法面保護工やってますか?(崖対策)
って言われると、何を思い出しますか?
まぁ普通我々の業界の監督であれば、モルタル吹付工でしょうか?
のり面(崖)を保護する工法は今ある状態から崩れないようにする工法です。
例えば、モルタル吹付工。雨風による風化を抑制しています。
植生基材吹付工ものり面表面保護です。
水抜きボーリングも集水井も同じです。
今ある状態が悪化しないように、緩和させる工法で抑制工です。
鉄筋挿入工も同じです。
法面保護工ですね。
では、グラウンドアンカー工はどうでしょうか?
動こうとしてる山を、もしくは今動いている状態を止める工法です。
抑止工ですね。あと大口径の杭工などもあります。
我々は抑制工と抑止工を合わせて施工していることが多いです。
上部写真はラス張り工の施工なのです。
このあと何もしませんw
まぁ私も設計に目を疑いましたが、アンカー工のみですね。
ざぶとん枠施工後、グラウンドアンカー工を施工しそれで終了。
山自体は雨でドンドン削られていくのに?本当にやらないの???
って設計です。
しかも、設計ではラス張り無しで鉄筋組んでざぶとん枠工って・・・
いやぁまぁ出来なくは無いのですが、有った方が山馴染みも良く施工性も上がるのでうちで施工しました。
グラウンドアンカー工終わったら終わりなので楽ですけどw
最近設計者の技術も落ちていると聞きます。
まぁ役所のお金の関係もあるのでしょうが、どうせやるならしっかりしたい所ですね。
アンカー施工後そのうち受圧板裏が流されて緊張力が除荷されることにならなければイイのですけど。
せめてモルタル吹付位はやりましょうよ?
対策施工したところが崩れちゃまずいでしょう!
って思った現場ですw
それではまた。