鳥勝 ぶっちー
夏と冬、鶏のおいしい時期はいつ?
2020年1月8日
こんにちは!
1月だというのに暖かい日が
多いですね!ニュースに耳を
傾けてみると記録的な暖冬だとか…
とはいえ、やはり朝晩は冷えますね!
最近はニット帽ばっかり被っている
ぶっちーです。
さて、お客様によく聞かれる
質問の一つに、
「夏と冬、どちらの名古屋コーチンの
ほうがおいしいの?」
というものがあります。
「おいしさ」を脂のノリ具合と
考えた場合、なんとなく先入観ですが
「冬の名古屋コーチン」の方が
脂肪分を蓄えていそうな雰囲気
あって、おいしそうな気が
しませんか?
結論から先に申し上げると、
脂のノリ具合は
夏も冬も変わりません。
時期による差というよりは、
その名古屋コーチンの「個体差」
によるところの方が大きいです。
〇飼育日数
〇餌をどれくらい食べているか
〇養鶏場の環境
などの差の方が、味や脂のノリに
大きく関わってくると考えます。
とはいえ、夏の方が暑さで鳥も
エサをあまり食べなかったりするので
冬の方が脂ののったコーチンが多いかも
しれませんね!
いきなり結論を言って終わってしまうのも
何なので、脂のしっかり乗った名古屋コーチンと
そうではない名古屋コーチンの違いを
少し見てみましょう!
一番わかりやすいのが、
「ペタ」と呼ばれる部分です。
ぼんじりと背中の間の皮で、
脂がのっているか乗っていないかは
ここを見れば一目瞭然です。
ここの「ペタ」に骨スキを
入れた時に、どれくらい食い込むかの
差で、脂のノリ、分厚さが
わかります。
これはかなり脂がのった個体の
場合の包丁の入り方です。
もう骨スキ包丁の半分以上が入って
しまっています。
「ペタ」部分の断面図です。
この名古屋コーチンはかなり
脂のノリが良く、ペタも
めちゃくちゃ分厚かったです。
だいたいですが、骨から表皮まで
16㎜程度でした。
感覚的にはここの厚さが10㎜程度
あれば、かなり脂がのっている
名古屋コーチンだと思います。
次に、普通の名古屋コーチンの
場合はこちらです。
もう骨スキ包丁の入り方から全然
違いますね!
それでも刃先5㎜くらいは食い込みます。
先程の脂の乗りまくった名古屋コーチンと
比べると一目瞭然ですね!
劣勢な比較対象として持ってきましたが
この個体でも、ちゃんと必要な程には
脂ものっていておいしいですよ!笑
とにかく、名古屋コーチンを含む
鶏のおいしさは、季節ではなく
個体個体の特徴によるところが
大きいという事がお分かり頂けたかと
思います。
さらにここから新鮮さや捌き方、
はたまた料理人の腕など、
いろいろな条件がまだまだ待ち受け
おいしい料理になってゆくもの
だとおもいます。
それでは今回はこの辺で!
また次回!