水越 たかゆき
たまには更に分解してお勉強
2020年7月16日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
雨が多くて参りますねぇ。偶の晴れが凄く有り難いです。
もうそろそろで夏本番ですかね!またもやバイク乗りにはきついシーズンです。
というか、現在の日本の気候では、乗って楽しい時期って短いですねw
本業の方はコロナがありながらもいよいよ夏本番!と言いたいところですが、
GoToキャンペーンもどうなりますやら・・。
気を取り直してブログ書きますー。
そんなコロナ禍でちょいと暇だったので、お客さんが交換して置いて行った
「要らない」作動不良のゲージを分解してみましょう。
※普通はやりません。またゲージを開けると故障の原因になりますので、
開けないでください!
普通に流通しているSASさん(Reisonブランド)のゲージ。
ゲージのタイプによるのですが、どんなゲージにも万一の場合を考えて
破裂防止のための安全装置が付いています。
はい、このタイプは前面のガラス面そのものが安全栓の役割をしています。
今回は抉って開けましたが、普通は陰圧になっている為、ケースに吸いつけられる
様に嵌めこまれています。
開けちゃったら元通りに嵌めるのは至難の業ですので
くれぐれも開けたりなさりませぬ様・・。
因みにかなり海水が入り込んでいた為、針は錆びて文字盤は印刷が浮いてしまってます。
中身はと言うと、子の様にクルクルと渦巻くバネみたいなのが一本だけ。
クルクルの中を空気が通って管が伸び縮みすることによって針を動かし、
圧力を指し示す作りになっております。
この構造をして「スパイラル管方式」のゲージと呼ばれます。
ダイビングの残圧計は此方のスパイラル管式か、
また後で御説明しますが、ブルドン管方式の二種が一般的です。
こんなに伸ばしてもちぎれない!機構も単純でコストも安く、
振動や衝撃に強いのが、このスパイラル管方式です。
弱点はといえば、精度においてはブルドン管式に一歩譲る事でしょうか。
勿論どんどん改良はされていますがコスト面もありますからね。
それにしても文字盤のアルミ板、裏から見ると良く錆びていますねw
普通は開けないので先ず洗う事は有りませんので。
ゲージの針の動きが悪かったり、引っ掛かったりしてきた方は
そろそろ買い替え時ですよっ。
此処はどんなゲージでもまず一緒。
HP(ハイプレッシャー)ジョイントをさすところ。
因みに弊社は外してジョイント部分を洗いますが、
ココを洗っても水が入る事は有りません。先が詰まっているので。
チャンバーなどに入れて思いっきり圧をかけたら入るかもしれません。
続きますー。