水越 たかゆき
もう一つのメジャーな形式
2020年7月27日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
流石に夏場に入って来てますので結構作業が溜まってしまってます・・。
皆様、ほしい時期は一緒なので・・w
どんどんのお仕事ウエルカムです!
天候はイマイチですが、今週末には梅雨明けすると良いですね。
あまり時間が開くと前回の内容を書いた本人が忘れそうだという悪循環・・(汗)
前回記事は「ギアレス」スパイラル管のお話でした。
今回の材料の残圧計も同じ常連の方からご提供頂きました。有難うございます。
というかめちゃくちゃ潜ってらっしゃる方ですので色々消耗が激しいのです。
なんどかゲージ本体を交換されています。
中身をみると言う事でまず分解。
このタイプのゲージは完全密閉タイプなので普通は開けれません。
カシメてあるリングを取っていきます。
ルーターでリングを切って、抉ると刃が折れて飛んでくるので要注意!
これくらい切り込みいれたら取れるでしょう。。
ドライバー等で持ち上げます。
と、ここでリングの下の汚れに注目!
はい、どうしても入って行ってしまうのですね。塩分が。
なので徐々にではありますが
腐食は進行していきます。ココまでは薬品は届き難いですからね。
薬品のビン等に浸して加圧すれば細かい隙間にも入り込むのですが、同時に
入ってほしくないところにも圧力は掛かってしまいますので・・。
中々悩ましいところです。
リングを外し、ガラス面を取り除いたら文字盤に到達します。
文字盤の黒いツブツブ、見えますか?腐食の痕です。
アルミなので比較的早く腐食は出やすいかと。
ご自分の残圧計の反応が悪い。等と思われたらガラスの上からでも大体確認
できます。一度残圧計をじっくり見てみてください。
文字盤に腐食が表れていたら結構浸食されています。
その時点で作動に問題は無くても、寿命は近いと言えます。
針を外して、文字盤を外したら中身はこんな感じです。
タンクからの圧力は銀色のくねっている管を通って、
この金色のアーム部分を押して行きます。
その先に昔のゼンマイ仕掛けの時計の様な細い細いゼンマイがあり、
極々微量に動いて残圧の針を動かします。
比較的大きな力で銀色の管を動かしてしまうので、
ダイレクトに針が作動する仕組みだと恐らく針の動きが大雑把になり、
正確な動きが出し難いです。
レギュレータみたいに減圧して作動させている。
と言えば判り易いでしょうか。いきなり200kの圧は吸えないですよね?
因みに、ドライバーで指し示している箇所を窄めたり広げたりして
若干の針位置ズレなら修正出来る仕組みになっています。
昔、蓋が開け閉め出来るゲージで微調整を行ったことがあります。
文字盤を置かずに針を置いても動作は出来る仕組みです。
ブルドン管はこんなデザインです。平べったく加工されているのは、
一定方向のみに作動させるためです。
金色の部品の真ん中に細~いヒゲバネが入っています。
こうして見ると、確かにコストと手間が掛かってますね。その分、精巧さと
共に若干の繊細さも持ち合わせています。
次回は安全栓の違いも説明します。
ではまたっ。