まちゃお伊藤
経年変化
2020年8月6日
お庭の管理でいつもお世話になっているお宅。
今まではなるべく小さくして欲しいと言われていたのですが、今回からは伸ばしていきたいとの事で軌道修正していきます。
今までは生垣があったり他にも高木が植わっていたのですが、生垣は撤去され、高木もかなりの数を伐採されました。
今まで外からの目隠しになっていたり日陰を作ってくれていたものが無くなってしまったので、その辺りをこの二本の木で多少なりともカバーできるように伸ばしていきたいという要望です。
剪定後の方向性は違えどいらない枝は整理しなくてはいけないので、基本的に透かしがメインの剪定を施します。
シマトネリコとアラカシは夏に大きく剪定をするんですが、今後のこともあるので今年は濃いめに剪定をしました。
今回は夏の剪定でお邪魔しましたが、ふと気づいたら以前施工したアプローチが良い感じに風化していました。
施工から六年が経過しています。
これは施工中からの完了までです。
乱貼りに使用したのは「美濃石」
最初は白さが目立つ石ですが、六年経つとこんなに変わりますね。
美濃石とほぼ同じ産地の「木曽石」に近い雰囲気になりました。
この石は密度がそこまで高い石ではないので、石が水分を含みやすく苔むし易い石でもあります。
その分加工もし易いのが魅力ですね。
これは庭師目線の発言ですが…
施工直後の真新しさはありませんが、味わいが増して落ち着いた雰囲気になりました。
年月とともに変化していくのも自然石の魅力ですね。