水越 たかゆき
TUSA RS230 レギュレーター オーバーホール
2020年11月21日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
突然ですが皆様、体調はいかがでしょうか?
弊社は社長がちょっと故障してまして・・・。
といっても膝の痛みがちょっと酷くて立ち仕事ができなかっただけですけどね。
メンテナンスの仕事をしているのに、自分自身のメンテナンスを怠るとは・・(笑)
おかげですべての日常業務から近所の親戚の方の雑用まで私に申し付けられてまして。
お陰で、なんやかんや忙しくてブログの更新まで疎かになっておりました。
やはり年はとりたくはないですが、どなたにも平等に訪れるものですからね。。
体の不調などにはに気を付けて頑張りましょう。
コロナにインフルエンザと今年もハードな冬になりそうですが、皆様もお大事に・・。
閑話休題。
お預かりしたレギュレーターで以前にも書いた2ndステージのネタを書いたのですが、
その時の1stステージもちょっと変わった事例が起こっていたのでひとつ。
どうってことはない、いつも弊社が常に目にしている、「汚れた1stステージ」ですが。
周囲の圧力に応じて供給圧力を変えるダイヤフラム方式みのレギュレーターにございます。
ちょっと変形が著しい高圧ダイヤフラム(HP・DM)だなぁとは思っておりましたが
裏側から見てもかなり変形、ダイヤフラムはかなり硬化しております。
ダイヤフラムを介してHPポペットを作動させる、ポペットボタンのピンが随分と
曲がっております。う~む。。
ピン自体は中空のロールピンなのですが、普通は真っすぐHPポペットを作動させる
仕組みになっております。
そこまでの横方向に強度は求められていません。
考えられる要因としては、中圧調整のスプリングによってねじれる方向に
力が掛かっているのですが、
ダイヤフラムが硬化してしまって、尚且つ塩噛み汚れと油切れ。
それによって横方向に力が掛かってしまったのでしょう。
※上段が新品で下段が今回のレギュレーターに入っていた物です。
横から見た感じ。
ただでさえほかの消耗部品を交換しなければなりませんので、
あれこれ交換すると、どんどん金額が上がっていってしまいますので
ポペットボタンとピンはきれいに修正して組みなおしました。
因みに1stステージ内部はこんな感じ。
まぁこの程度の汚れはフツーにあるのですがね。。
長期間O/Hされていなかったのが一番の要因かと。
作動不良だけならまだ良かった(良くない!💦)ですが、
最悪、捩れたピンが外れてダイヤフラムを突き破ってくるかと思われます。
勿論ここまでくる前に必ず何らかの症状が出ますので、早めにご相談ください。
勿論すべてきれいに直してお返ししました!
ではまたっ。