佐藤
石の加工の話。(花筒編)
2019年7月27日
はじめまして。
石銀石材の佐藤です。
長年お墓を使っているとお墓の器具等が壊れてくる場合があります。
単純に器具だけを取り替えれば済む場合もあれば、加工しなければならない場合があります。
今回は、加工して花筒を交換する場合のお話です。
石の加工は、全てダイヤモンドの刃を使って加工を行います。
良くホームセンターで売っている道具と良く似てますが使ってる刃が違います。
そこを踏まえてのお話です。
古い花筒がねじ込み式の物で 新しく落とし込みタイプの器具に交換したい場合、元々は空いている穴の大きさが違います。その為には、穴あけ加工が必要になります。
ここで、使うのはボーリングの加工をする機械になります。
「穴を開けるだけでしょ?難しくないじゃない。」と思いますよね。
所がそうでは無いのです。
新品の花筒なら穴が空いていないのでおっしゃる通り然程難しくはありません。
しかし、再度加工の場合既に穴空けの加工がされている為は、加工用の刃の掛かりが少ないので慎重に刃を下ろしていかなければならないのです。一度に下ろして横着な作業をすると機械の刃が食い込んで芯が曲がったり、場合によっては機械の方が壊れる場合や作業している人が怪我をする場合もあるのです。
「穴開けるだけだからチョイチョイでしょ?」って思われがちですがどんな加工作業にも職人の技があると言うお話です。