まちゃお伊藤
オフィスビル植栽帯の改修
2021年4月1日
ここ最近日中は暖かいを通り越して暑い日が続いていますね。
額から汗が垂れてくることもしばしば。
寒いよりは全然ありがたいのですが、我々庭師の天敵も活動しはじめています。
「蜂」ですよ…
今日も剪定していたらアシナガバチが何匹も飛んでいるのを見かけて、少し憂鬱な気分になりました。
去年は一度刺されているので、今年は蜂に刺されない年にしたいと固く心に誓いました。
本当に嫌いです蜂!
去年は台風が少なかったので、しっかり繁殖していて今年は例年より多いんじゃないかと勝手に不安になる今日この頃です。
今回は名古屋市の繁華街にあるオフィスビルの植栽帯リニューアルをご依頼いただきました。
カシ、サルスベリ、エゴの高木が植わっていて、
カンツバキ、ユキヤナギ、アガパンサス、斑入りヤブラン、が低木下草類で植わっています。
雑然としているので綺麗にして欲しいとの依頼内容でした。
追加で使う植物として、オタフクナンテン 、アメリカツルマサキを植えて欲しいとのことでした。
植栽の配置などはお任せとのこと。
まず高木の剪定をして、今後綺麗に枝を伸ばせるように良い方向に向いている枝を残す剪定をします。
それから低木と下草は一旦掘り上げて配置換えをします。
高木類が、カシ・サルスベリ・カシ・エゴ・カシ・サルスベリ・カシと植わっているのに、低木下草がバラバラに植わっていて雑然としているので纏まりがありませんでした。
なので、低木も規則性を持たせて配置換えです。
右から、ユキヤナギ・オタフクナンテン ・カンツバキの順で規則的に高木の間に植えました。
それから高木の株元に根締めとして斑入りヤブランを植えて、一番手前にアメリカツルマサキを配置しました。
こうすることでバラバラな印象があった植栽帯がある程度纏まったと思います。
低木下草類がバランスよく植わっていないと、どうしても散漫とした印象を受けてしまいます。
高木が規則的に植わっているので余計にその印象は拭えませんよね。
植栽の肝は配置と高低差のバランスだと思っています。
最後に窓際にバークチップを敷きました。
定期的に窓清掃が入るみたいで、人の往来があるのでどうしてもここは植物が育たないようでした。
そのせいで土が露出してしまい、建物壁面に雨の跳ね返りで土汚れがついていました。
バークチップを敷くことで、土の露出を防いで防草効果と建物への汚れが軽減されます。
以上で施工完了です。
年度内に施工して欲しいとのことだったので滑り込みで間に合いました。
大和屋にしてはポップでカラフルな植栽だったので大変勉強になりました。