水越 たかゆき
レギュレーター内部に浸水した後は・・・
2021年6月5日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
ダイビング器材、使用後に洗ってますか?
普通は洗って頂くのは当たり前だと弊社は考えているのですが、
たまに中に海水が入ったまんま(!)で保管されてしまう場合があることもままあるのが
こういった海で使われたりする器材の宿命というか、ありがちなトラブルです。
では比較的軽症の状態から。
レギュレーターの状態を判断する際に目安にしやすいのは、まずはタンク取り付け口のフィルター。
一部機種ではフィルターをぱっと見でわからない物もありますが、オーソドックスな機種ならば
大抵見やすいところにあるものが多いですね。
はい、フィルターの下がこんな感じです。
内部にもしっかりと水分が残ってました。
試しに舐めてみたら塩っぱいですw
今回はまだジューシーですが、さらに長期間放っておくと
塩漬けになってしまいます。
確かに内部は空気の通り道なのですが、いったん入ってしまった海水は
強制乾燥されるか、自然乾燥でもどのみち塩分がのこりますので、
各可動部分に影響を及ぼします。
あと、当然腐食の問題もあります。
↑上は入っていたHPシート。下は新品HPシートです。
↑ ザラっとした塩分の効果もあって、作動に抵抗も出ますし、
Oリングも結構摩耗が早くなります。
↑ 普通ならメッキが掛かって保護されている箇所もだんだんとメッキが痛み、
高価なボディの部品も早く痛みます。
上記のレギュとは別個体ですが、
長期間放置されて重症化してしまった器材はこれ。↓
各ポートから塩が噴出しています。
しかもこのレギュレーター、アルミ合金なんです・・。
腐食も早く、金属部品に大きなスが出来てしまっていました。
通常は交換しませんが大きな金属部品などの交換の場合、交換部品が高額になってしまいます。
今回は状態が悪すぎて、
あまりに分解洗浄と研磨に一生懸命やりすぎて写真撮るの忘れました。。
次回はきちんと?撮りますw
都に買うホースを外して見ただけでわかるレベルはヤバいですね。
というか、酷い状態の写真を撮る機会が無いことを願います。
今回の物はユーザーさんも明らかに水没したことが判っていたと思います。
そういう場合は早めにご相談頂ければ、通常通りのO/Hで充分修理可能ですし、
ほんとに極最近の水没でしたら、預けてもらえれば無料でもチェック致しますので
ぜひどうぞ!お客様が快適にレギュレーターを使えれば何よりです。
ではまたっ!