鳥勝 ぶっちー
「超低温」冷凍ストッカーを導入!普通の冷凍ストッカーと比べて、何が優れているのか?
2025年3月26日
こんにちは!
最近、時間が経つのが本当に早くて困っています。
少し前に年末のラッシュをなんとか乗り切り、
年が明けてからは確定申告をなんとかこなし
さあやりたいと思っていた計画を・・・と
思ったらもう地元の一大イベントの「桜まつり」が
スタートします。
こんなん、気が付いたらすぐ1年ループですよ!
なんとか少しずつでも進まねば・・・
ぶっちーです!
さて、少しでも進まなきゃ。。。
の一環で、少し前から欲しかったものがあります。
もちろん、私的なものではなく「鳥勝」目線で
欲しかったもの。
「超」低温冷凍ストッカーです。
「超」ですよ「超」。
英語で言ったら「スーパー」です。
こんなんです。
ご存じの方も多いと思いますが、
ご家庭の冷蔵庫などについている
冷凍庫の温度は、おおよそほとんどの機種で
「マイナス18℃」程度のはずです。
この温度設定にも当然理由があり、
「微生物の活動が抑えられ、食品の酸化が抑えられる温度」
と言われています。
しかし、抑えられると言ってもやはり限度があり、
「脂の酸化」を含めさまざまな状況は劣化してゆくようです。
家庭用の冷凍庫ではやはり冷凍した食材であっても
1か月から3か月程度で召し上がった方がよいと
メーカーの案内に記載されている事もあります。
しかし、もはや世界は2025年。
冷凍技術も格段の進化を遂げています。
そこまで高価格帯ではないにも関わらず
「マイナス60度クラス」という
少し前の時代まではとても高価格で
一般ではなかなか導入できなかったような
冷凍ストッカーが世の中に流通しつつあります。
名古屋コーチンの肉も、やはり例外ではなく
脂はマイナス18℃程度では酸化してしまうはず。。。
そう考え、鳥勝でも超低温ストッカーを導入することにしました。
はい!
いきなり到着です!
でっっっかい!!
危うく、店に搬入すらできない
状態になるところでした!!
超低温冷凍ストッカー、そこまで
沢山のメーカーさんから出ているわけではなく
鳥勝が導入するクラスのものは正直いって
3社くらいからしか選ぶことができませんでした。
そのうち、以前「冷凍ショーケース」を
購入したことのある
「JCM」さんをチョイス。
恐らくですが中国?だと思いますが
海外の製品のOEMを主力に扱っている
メーカーさんでとにかく格安。
中身を見てみてもまあそれなりの
造りと言ったところですが、
〇新品という事
〇保証期間が1年ついている
〇以前買った冷凍ショーケースが壊れていない
という3点をもって
こちらのストッカーを購入しました。
安価とは言え、重量もそれなりに
あるため梱包もとても頑丈です。
製品重量は100kgほどです。
じつは商品到着前、配送業者の
西濃運輸さんから電話がかかってきて
「今から配達にお伺いします!
製品重量、300㎏との記載が
ありますが大丈夫ですか?」
と言われてうろたえたのは内緒です。
おそらく梱包サイズ的に「300㎏クラス」
という事だったのでしょうが、
そんな重量だったらとても一人では
店に搬入できません。
結局、重量もやはり100㎏程で
間違いなく、西濃運輸さんの
パワーゲートにも助けられ
なんとか店に搬入できました。
ちょっと欲張って大き目サイズを・・・
と思い、今回は350L程度のものを
買ったのですがやはり大きい・・・
店のどこに置くかは、いろいろ
仕事が落ち着いてから考えます。
マイナス60度のステッカーが
いいですね!
これをみたお客様も、興味を示してくれて
話しかけてくれます。
さあ、気になる性能ですが
本当にマイナス60度まで
冷えるのでしょうか?
放射温度計で実測してみたいと思います。
あ、蛇足ですが冷凍ストッカーを含め
冷蔵庫や冷凍庫、据え付けてから
すぐに電源を入れるのはNGです。
冷媒が偏ったまま可動させてしまうと
故障の原因となったりしますので
かならず据え付けてから2時間は
おいてから電源を入れましょう。
今回は念の為、一晩放置してから
電源を入れました。
さて、放射温度計です。
今回いろいろ調べて分かったのですが
なかなかマイナス60℃まで測れる
温度計って無いんですね~。
数万円出せばとんでもなく高性能な
温度計も買えますが、今回の温度計は
6000円くらい。
もっと安い温度計だと、マイナス50度
くらいまでしか低温の計測ができません。
この時の気温ですと、冷凍ストッカー
表面は11.4℃。
冷凍ストッカーを開けると、まず
中蓋があらわれます。
お風呂のフタみたいなやつ。
極力冷気を逃がさないような
工夫でしょう。
ちなみに、すでにこのフタの
表面ですらマイナス11度です。
つめてえ。
そして中蓋をはずし、あらかじめ
入れておいた肉の温度を測ってみると・・・・
「Lo」!?
低すぎってこと?
どうやらマイナス60℃以下まで
下がっているようです。
少し離れたところから計測したり、
内壁のフタに近いところを測って
みたりしたところ、やはり庫内は
マイナス60℃かそれ以下、
計測できる箇所でもマイナス55℃
近辺の温度が表示されます。
どうやらマイナス60℃近辺の温度は
なんなく出ているようです。
ここまで、念の為外部の放射温度計で
温度を確認しましたが、もちろん
冷凍ストッカー自体にも温度計は
ついています。
この温度計で見ると、マイナス60℃を
維持しており、マイナス58℃程度まで
庫内温度が上がると、コンプレッサーが
稼働して冷却を開始するようです。
ちなみに、やはり独特の稼働音は
ある程度大きいです。
※うるさすぎるという事は無く、
「ああ、まあこれくらいの音はするだろうね」
くらい。
ともかく、これで超低温で名古屋コーチンの
肉を保管することができる体制は
整いました。
すでに導入が済んでいる液体冷凍機
(リキッドフリーザー)と合わせ技で
運用すれば、精肉をかなり良い状態で
保管できる事が期待できます!
どんな使い方をしてゆくかは
順次考えてゆきますが、鳥勝にできる事が
どんどん増えてゆく事は良い事ですね!
それでは今回はこの辺で!
また次回!