黒木優
ステンレス 角パイプ バフ仕上げ
2019年8月22日
こんにちは!
今日はステンレス角パイプの『バフ仕上げ』をブログ内容にしたいと思います。
昨日製作した「サイドバンパー」の一連の流れでご紹介。
↑↑溶接作業が完了したところ。
まずは荒擦りへ…
↑↑荒擦り完了。
ココでの注意点は、とにかく「熱を加えすぎない」こと。
以前の記事でも書きましたが、熱が入れば入るほどその部分が「沈んで」いきます。
なのでなるべく局部だけ削らずに、砥石が平行に当たるよう削ります。
このあとは中間仕上げへ…
↑↑中間仕上げをしたところです。
最初に削った部分の傷を、さらに細かくする作業です。
この段階ではなるべく擦り跡が、バフの目に揃うよう擦って仕上げます。
バフをかけた時に消しやすいように。
次は擦り跡の「傷消し」作業へ移ります…
↑↑傷消し作業が終わったところ。
ここで使用したのが、
コチラ。
「PVA砥石」というもの。
ちょっと弾力がある感じですね。
これに研磨剤を塗布しながら磨いていきます。
いくら「傷消し」とはいえ、ゴリゴリ当ててると母材が削れていくのでソコは注意ですね。
この段階までこれば後は「バフがけ」を残すだけ。
↑↑今回バフがけに使用した道具はこの2種類。
手作業でバフがけする時にはこの2つをメインに使用してます。
あと、弊社にはこれとは別に据え付けする「バフグラインダー」があります。
取り付けているバフは「ザイザルバフ」。
麻バフとも呼ばれてます。
ほかにも「綿バフ」や「フェルトバフ」なんてのもありますが、それぞれ仕上げたい「目」によって使い分けます。
まず上の写真の道具で隅の部分を研磨へ…
↑↑研磨前と研磨後の写真。
残りの部分は下の写真の道具で仕上げいきます。
↑↑まずは全体をバフがけした状態です。
擦り跡は完全に消えてるのですが、繋ぎ合せて角度がついてる部分のバフ目が揃ってませんね…
なのでココを処理していきたいと思います。
上の写真のように、まず片方のバフ目をだしてから…
バフ目の境になるところへ「テープ」を貼ります。
バフがかからないように保護するために。
そしてこの状態でもう片方にバフをかければ…
キレイに境目ができました✨
角度を変えて見ると、
ハッキリわかりますね。
これで完成です🎵
もし角度が何段階かあったとしても、この作業を繰り返せば…
こんな風にできます。
仕上げは手間がかかりますが、かけた分だけ出来上がりに反映されますよ!
それでは。