水越 たかゆき
ダイビング器材の各種レギュレーターホースとHPホースの変遷
2021年5月1日
こんにちは。ダグムスの貴之です。
今日から本格的にGW始まりましたが、
世間的は非常にビミョーな感じのお休みになってしまいましたね。。
結構、お休み期間に使いたいので間に合わせてくれ!のO/Hご依頼を頂いていたので
頑張って間に合わせていたのですが・・。お役に立っていることを願うばかりです。
この状態がいつまで続くのか判りませんが今は耐えるしかありません。ホント。
やれることできることをやっていきましょう!
弊社は5/2から5/5までがお休みとなります。
メールは転送されていますし、大体どこにも行ってませんwので、
連絡は取れますので何時でもお問い合わせお待ちしております。
さて、今日のお題は片付けしてた時に出てきたホースの類ですw
カットして処分しておりますが、断面を見るとかなり興味深い。
現在はマイフレックスタイプのホースが最新版といった感じですが、
よくよく見ててみると色々メーカーさんも試行錯誤していたのですよ。。
当時は新興メーカーとして色々試行錯誤していたのはブリジストンさん。
現在はBismさんとしてメーカー活動しています。
今だから言えますが、当時はココのホースはクタクタでして。
全くコシが無い上に、しなやかなのかと思ったらすぐ折れちゃう。
タイヤメーカーとして超一流のはずなのになぜゴムのホースはダメなんだっ!って
色々酷い言われようでしたw
タイヤとはノウハウが異なり、勝手が違ったのでしょう。
勿論、現在の製品はばっちりです!!
随分と懐かしいですが、次はマレスさんが一時期売っていたカラードホース。
当時は珍しかったんです。色付きのLPホース。
でもやっぱり赤とか黄色はちょっと紫外線の劣化に弱いのでした・・。
構造的には何気に現在のマイフレックスホースに通じるものがあって面白いです。
内部にシリコン系の素材を厚めに使い、廻りをケブラーで覆いその上にカラーのカバー。
マイフレックスと同じ手法です。
此方はSプロさんのAirⅡ用のホース。
これは現在もあまり変わりませんね。ゴム+ケブラー+ゴム。
勿論ロットによって多少ゴムの仕様なんかは違いますが、安定の作り方です。
最も年代を感じたのがゲージ用のHPホース。
ゴムの厚みからケブラーの巻き方、回数まで結構違います。
真ん中のホースはセンターのゴムが分厚い!
左右隣のホースは似てますがちょっとケブラーの巻き方が違うようです。
さらに顕著だったのがこちらです。
中身のゴムが詰まりすぎw 左側のホースは破れそうな気がしません。
この状態で持ち比べてみても結構重さが違うのが判ります。
因みにこの年代のホースは全てネジ規格が3/8インチ。
(左側が旧規格3/8、右側が現規格7/16ですよ)
ということは高圧ポートに普通のセカンド用のホースを繋いでしまって
エアーを通したら当然耐圧性能が違いますので、即破裂。でまたホース交換。
なんてこともあったようです。
現在流通しているレギュレーターは高圧ポートと低圧ポートは
ネジ規格が全く違い、間違いようがありませんのでご安心ください。
今回はホースの断面からのブログですが、
それぞれの年代とメーカーによって色々な考え方や、構造があって面白いです。
現在はほとんどのメーカーさんが同じような構造に落ち着いています。
あらゆる工業製品(車やバイクなんかも)が、今と昔は考え方がまるで違うので、
一概にはいえないのですが、昔のホースは大変にコストがかかっていました。
10年位交換しなくても平気なんてザラでした。その分曲げるのが固かったり、重かったり。
カッターナイフで切ってみても今の物とは手ごたえが全く違うので驚きます。
軽くて高性能でお洒落な見た目で、現在のホースもいいんですけどねぇ。。
結構お値段がお高く高性能な代わりに、割と頻繁に交換が必要になるっていうのもなんだかな。
なんて修理屋は思ったりしてしまいます。
ではまたっ。