水越 たかゆき
マレスBCジャケット エアトリム オーバーホール(エアー入りっぱなし)
2021年4月10日
こんにちは、ダグムスの貴之です。
春めいてきましたね。
今日明日は久々土日の天気が良いんだそうです。2/27以来だとか。
明日は久々のツーリングの予定が入りそうなので現在、懸命に家族を説得中。。
腕白な子が一人居るので、親父一人が抜け出すってのは中々難しいです。
たまにはい~じゃん!ていうのは勝手な論理なんですかね。
色々と物やら食事で釣ってます。ほぼほぼOKはもらっておりますが。あと一押しw
ダグムスのお仕事は今は連休前のお仕事を頂いております。
GWに向けてのオーバーホール。現時点で結構お申込み頂いております。
まだの方はお早めにお申し込みくださいませ。
仕事も遊び(ダイビング)もコロナ禍に負けずに頑張っていきましょう!
さて本日のお題は、mares製のエアトリム付きBCジャケットです。
BCカプラーをつなぐだけで赤いボタンを押さなくてもエアーがどんどん吸気されてしまいます。
普通ノインフレーターは吸気ボタン周辺を疑うのですが、、
この機種に関してはもう一点、構造的に疑わしい箇所があります。
早速分解していきましょう。
カバーを外すと白い樹脂製のコントロールボディが現れます。
そのままではネジ山も見つからないのですが、この専用工具で
カプラーをつなぐシャフトを回します。
下手にモンキーとかをかけると折れてしまいますので気を付けて!
接続されているシャフトを回して抜いていきます。
シャフトを外すとボディ下側のパーツが外せます。
と、コントロールボディが外れました。
この状態でエアーを通してみると、はい漏れてます。
ネジ山の右側に縦の傷状のものが見えますか?
樹脂製のボディが割れてしまってます。交換するしかありませんね・・。
樹脂はジュラコンかなにかのエンジニアプラスチックでしょう。接着は無理です。
仮に接着したとしても空圧やカプラー取り付け時の負荷には耐えられません。
割れる原因としては勿論、経年劣化もあるのですが、
結構多いのが、BCジャケット本体の上に器材をドンっと乗せる。
沢山積み重ねるなどがあります。
今回のパーツはエアトリムの偶々、後期型ですが
以前流通していた前期型はホントーによく割れていました。
(前期型と後期型は形状、構造、樹脂の種類、肉厚などが結構違います。
比較すると後期型の耐久性は圧倒的に高くなってます)
最初はO/Hしたばかりでなんで吸気トラブルが多いのかわからなかったのですが、
とあるショップさんの器材積み込み現場を見たときに判りました。
車の荷台にレギュバッグ上にどんどん積み重ねていたんですw
兎に角、カプラーの上には荷物を載せないに越したことはありません。
エアトリムをお使いの方はできるだけコントロールボディ周辺に過重が掛からないように
なるべく気を付けてあげてください。
左側が新品。右側が割れている部品。
色も結構違いますね。いかにも劣化してそうな色味ですねw
ネジ山もこんな感じ。きれいです。
通常はあまり交換部品にもお金がかからないジャケットですが、
普段交換することのない箇所だと余計なお金がかかってしまいます。
ハードに使うことの多い器材達でも、要所要所で気を付けてお取り扱い
していただきたい箇所はあります。
そんなお知らせも致します。
ではまたっ!