水越 たかゆき
作業用ダイビング器材 O/H完了~
2021年10月30日
こんにちはダグムスの貴之です。
いやぁ、秋ですね。
すっかり秋めいてきました。と言っても天気の良い日はまだまだ暑い日も多いですね。
気温の変化が激しいので、皆様も体調管理にはお気を付けください。
前回からの続き、作業屋さんの器材です。洗浄前洗浄後の比較写真形式でどうぞ!
分解時、洗浄まえの1stステージのフィルターです。
目詰まりしてますし、塩分しっかり、といった感じですね。
はい、こちら。
眩いばかりに光っておりまする。
念のため言いますが、同じレギュレーターですよっ。
きちんと洗浄すればここまできれいになるという事は、
逆に言うとメッキの質の高さの現れでもあります。
続きまして2ndステージの内部。
砂と塩がじゃりじゃりでございます。
当然アジャストノブなんて回るわけがないです。
ついでに言えば、デマンドレバーの動きも阻害されていたので、
相当な呼吸抵抗があります。
洗浄後。
しっかりと汚れ砂落とししました。
勿論洗浄液と超音波洗浄のみではここまで綺麗になりませんよ。
ちゃんと「手洗い工程」を入れています。
このあと金属部品には磨きもいれます。
A700で唯一気に入らないアジャストノブのネジ山。
メーカーさん、もう少し荒いネジで作ってください。
目詰まりしにくくなるハズですから。。
ブチブチ言っても始まらないのでお約束通りにきれいにしましょ。
しっかりグリスアップして組みます。
交換部品が多いとはいえ、
ちゃんと洗わなければ組み込む部品の性能を発揮できません。
此方もまぁこんな感じですかね?
いつも通りに仕上げます。
当たり前の仕事をちゃんとしましょう。
2nd内部の水垢と塩の汚れ。
薬品で落ちない箇所は歯医者さんの歯石除去みたいに
カリカリっと細かく磨きます。。
要所要所をしっかり仕上げてから組み上げ調整。
交換すべきパーツは交換しますし、必要かそうでないかわからない部品は
お客さんと打ち合わせしながら進めます。
と、こんな感じでバッチリ仕上げてお客様にお返ししました。
結果。
非っ常~!に喜んで頂けたそうですw
いやぁ良かったです。職人冥利に尽きます。
ダイビング器材に限りませんが、色々なものや道具に当てはまると思いますが、
修理屋の経験則からすると、修理したり綺麗にしたりした際、思った以上の仕上がりだった時は
より愛着が湧いて丁寧にかつ色々調子や様子を見ながら使っていただける事が多く、
結果的にご本人も器材もプラスになる面が多いように思います。
ではまたっ。