まちゃお伊藤
土入れ
2019年8月22日
「サルスベリ」
特に珍しい木ではありませんが…
一般的には写真にあるような赤花か、白花が多いですね。
別名を「百日紅」とも言い、夏の初めから秋口まで花が咲き続けます。
個人的には花より、幹肌がとても綺麗だなと思います。
「サル」が「スベる」ほど幹がつるつるしてるのが名前の由来なので、それくらいツルツルしてます。
大木のサルスベリだと登って剪定するのですが、結構滑ります…
雨上がりや雨降りの日にはほぼ作業は無理ですね。
最近ですと、「シマサルスベリ」という品種もありますね。
こちらは白花だけの品種です。
葉もサルスベリより大きくて先端に向かって細くなっているのが特徴です。
サルスベリより大きくなりやすいので、植える場所は要注意ですよ。
それとサルスベリより花の咲いている期間は短いです。
今日は土入れ作業についてです。
お庭の地盤が下がってきてしまったので、土を入れて欲しいとご依頼を受けました。
手前のコンクリート平板をどかして、ダンプをお庭の中まで入れていきます。
「ダンプ」は普通のトラックと違い、荷台が写真のように上がるので、土砂や砂利を降ろしたり、造園業者は剪定で出た枝ゴミを降ろしたりできるんです。
本当に助かりますよ。
独立したときは、いわゆる「平ボディ」と云われる普通のトラックに乗っていました。
平ボディの際の土入れは大変でしたよ…
スコップでトラックから人力でおろす作業は結構堪えます…
でも、今はダンプがあるので楽をさせて頂いております!
話は逸れましたが、
ダンプを動かしながら、庭の奥から順番に降ろしていきます。
ダンプでおおかた土を入れたら、
スコップやレーキを使って整地をしていきます。
その際に水勾配を考慮して整地していかないと、水が部分的に溜まったり、土が流れ出てしまう可能性がありますので、そこはしっかり考えて整地していきます。
整地完了です。
今回は全体で6㎥入れました。
土の量を測る単位で「㎥」を用いますが、職人はこれを「りゅうべい」と呼びます。
ちなみにウチの2tダンプで一回に運べるのは、「1.5㎥」です。
「1㎥」の土(乾燥状態)は「1.3トン」の重さがあるので、「1.5㎥」で「1.95トン」になるからです。
2t車で「2㎥」運ぶことは物理的には可能ですが、過積載になってしまい道路交通法違反になってしまいます!
機械で土を入れても最終的な仕上げは人間の手で行わなければいけません。
特にお庭の中となると、足で踏み固めることも多いです。
今回の作業をしながら、修行時代に諸先輩がたに言われた
「何回も踏んでしっかり整地しろよ」を思い出して、久しぶりに初心にかえりました。