塩井 隆夫
基本試験をした時の現場でのリスク
2019年10月2日
皆さんこんにちは。
エンタです。
先日基本試験を行ったのですが、100KN程度で引き抜けました。
まぁそれはあくまでもτ(周面摩擦抵抗:タウ)を出すための試験ですので良いのですが、
予定よりも早い段階で抜けてしまうとイロイロと問題が出て来ます。
再設計を行う上で下記の事が変更される可能性が出て来ます。
1,削孔径の変更
2,削孔長の変更
3,定着長の変更
4,受圧構造物の変更
1,2,3,
削孔径・削孔長・定着長変更は機械の選定が変わってきます。
大きく、長くなると機械も大きくなる傾向。
その為予定していた仮設計画がやり直しになる可能性があります。
また、機械の搬入など段取りも変わってきます。
最悪の場合には役所の土地購入なども出てきます。
4,
アンカー体が大きくなって緊張力が増したり、再設計による経済性により角度が変わったりした場合、
予定していた受圧構造物が変わる可能性があります。
法枠工だった場合、鉄筋サイズが変わったり、法枠サイズが変わる可能性が出て来ます。
また、受圧板だった場合でもしかりです。
荷重に寄っては地耐力が足らなくなったりする場合が出てきます。
基本試験をする際にはこの様な事が起きるという事を想定しておいて下さい。
場合に寄っては長期にわたって現場が止まる可能性も十分に考えられます。
何事においても予測しつつ施工していくと、準備も早くできます。
それではまた。