鳥勝 ぶっちー
愛知県の食中毒発生状況2020 コロナ禍で食中毒の発生状況はどう変わったのか?
2021年9月10日
こんにちは!
先日、ご来店いただいたお客様に
SNSをやっているなら、もっとわかりやすく
PRしろ!とお叱りを受けてしまいましたので
取り急ぎ画像を作って、お店に貼りました!
イラストレーターがあると
このような画像を作れるので
便利ですね!もっとイラストレーターも
勉強して、使いこなさなければ!
ぶっちーです。
さて、先日愛知県の食中毒発生状況が
発表されました。
令和2年2020年の概況です。
例年と同様に報告したいと思います。
今回の発表、正直言って少し楽しみでした。
といいますのも、言わずもがな世間は
新型コロナによる大混乱で1年を過ごしました。
当然、「巣籠り」の自粛期間も含んだ2020年は、
どのようなデータが出るか、予測できなかった
からです。
はい!
なぜか例年に比べて、とても手抜きな
フォントや文字使いで始まりました。
平成の初期を思い出させます笑
それほど保健所に関わる業務が忙しかったと
いう事でしょう。そうに違いありません。
肝心の中身です。
やはり2019年に比べ、減っているような印象を
受けます。もし1月・2月の集団食中毒が
無ければ、近年稀にみる発生件数の低さ
だったかもしれません。
例年通りと言えばその通りですが、
やはり冬の期間が多く見えます。
特にもはや冬の風物詩となってしまった
ノロウイルスの集団食中毒は、もっと
気を付けないと防ぐ事が出来ないようです。
2019年は、12月にノロウイルスの
集団食中毒が発生しています。
原因食品は「その他」が多く、
漠然としていて例年通り全く参考になりません。
それほど、原因となった食品は様々と
いう事でしょうか?
反して、「病原物質別データ」は
カンピロバクターが11件
アニサキスが10件
ノロウイルスが6件
サルモネラが5件と続き、
2019年のデータと比べて、
発生が多い原因物質は、それぞれ半減という
形になりました。綺麗に前年の半分です。
※2019年はカンピロ22件・アニサキス20件
ノロ12件・・・と続きます。
発生原因物質別に並べると、それほど
発生する「割合」は大きく変動しないようです。
さて、個人的に見たかったのはこちらの
「原因施設別」です。
当たり前ですが、飲食店は自粛要請や緊急事態宣言により
店を強制的に閉められる時期も多く、必然的に
食中毒の発生は抑えられているはず。
却って、「家庭」での発生は増えるはずです。
結果は上記画像。
「飲食店」での発生は
40件491人(2019年)→21件201人(2020年)
「家庭」では4件11人(2019年)→4件4人(2020年)
と、思った程ではありませんでしたが、
やはり飲食店での発生は減ったように思えるデータです。
その反面「家庭」での発生が変わらず少ないのは
割と意外な結果でした。
最後は過去10年のデータです。
ここ5年では一番少なくなっていますが、
2014年の水準に戻っただけです。
カンピロバクターは相変わらず年に
よって波がありますが。
このページだけ見ると、アニサキスが
食中毒として定着してきているのが
気になります。
以前のブログでも書きましたが、
冷凍せずに輸送できる技術が発達し
港から飲食店や食卓に並ぶまでに
1度も冷凍せずに運んでくる事が
できるようになったため、アニサキスが
死滅しない環境が増えてきたそうです。
(全ての輸送がそうだとは限りません)
ともかく、全ての食中毒に共通して
言える事は、「手洗いをこまめにする」や
「しっかり加熱する」こと、「体調管理」など
基本的な食中毒対策で防げるという事です。
この先、技術が進んでも食中毒の発生が
ゼロになる事は無いかもしれません。
しかし、しっかり対策することで極端に
件数を減らすことはできるはず!
コロナ禍で衛生に再び注目が集まっている今、
改めて事業所や家庭の衛生環境を見直しましょう!
それでは今回はこの辺で!
また次回!