塩井 隆夫
法面(崖)の崩壊後、その横の法面が危ない。
2019年10月16日
皆さんこんにちは。
エンタです。
台風19号の被害に遭われた方々、謹んでお悔やみ申し上げます。
また災害対策に追われている元請け、下請の方々には十分に気をつけて作業にあたって欲しいです。
2次災害にならないように。
閑話休題
弊社の現場でも多少崩壊があり、被害を受けました。
元々風化の酷い山で、仮設吹付を行う位のボロボロ具合だったんです。
上部には法枠工を吹いてきており、若干逆巻気味に切りと吹付が平行で行われていました。
そこに今回の台風19号です。
さすがにあのレベルの降雨量が来ると山はほぼ全て飽和状態。
放出するしかないでしょう。
地下水に入りきれない水は内部水圧となって、崖崩れを誘発します。
なので、内部から爆発するような、まさに北斗神拳の様に噴出してきます。
我々はなすすべ無く無残な法面を見るわけです。
湧水が出ている現場、湧水が多い現場は特に注意が必要です。
皆さんの現場はいかがでしょうか?
まだ水が出ていますか?
出ているので有れば十分気をつけて下さい。
出来ればまだ手を付ける時ではないかも。
水量が減ってしまえば問題はありませんけど。
ただし、水が出ていても危険な部分は崩壊した法面(崖)の横の法面です。
崩壊した法面はすでに滑る部分が無くなってしまっています。(安定勾配になっている)
もう一度崩壊する可能性は非常に低いです。
もしも何かしら対策工事をされるようであれば、崩壊法面の横の法面に十分気をつけて下さい。
そこにはまだ、崩壊する要素が残っているかも知れないという事です。
それではまた。