塩井 隆夫
緊張角度を考える。(その1)
2019年10月29日
皆さんこんにちは。
エンタです。
グラウンドアンカー工で施工角度有りますよね。
例えば、設計削孔角度が35度の場合受圧板側の勾配角度が55度であれば、90度なので緊張時のセットは簡単です。
緊張時の基本は真直ぐ引張り、真直ぐ定着です。(厳密に言えば頭部の角度が±5度以下ならOKです。P98)
コレが、削孔角度が25度で受圧板側の勾配が55度の場合はどうでしょうか?
25度+55度で=80度
90度までに10度足りません。
そう言う時のために、角度調整台座があります。
よく使用するのが、カクドくんでしょうか?
まぁメーカーによってイロイロあるので一概に言えませんが、上10度、下10度で回しながら最大で20度の補正が出来ます。
この様な感じです。
しかし、コレはあくまでも鉛直角の話です。
ここに水平角度の10度が加わった場合どうなるでしょうか?
鉛直角に25度で水平角で10度だとします。
先ほどの設定と同じく鉛直に対しての受圧板側は55度です。
55度+25度=80度
鉛直では10度、水平で10度足らない訳です。
合成角度20度足りません。
コレをカクドくんで調整する場合はどの様にするか?と言う事になりますが、
結論としては出来ないんです。
カクドくんは最大で20度ですが、下の台座を鉛直角度10度に合わせます。
上の台座を水平角度の10度に合わせた場合、下の台座の10度が半分の角度になります。
下の台座を軸として上の台座を回して調整した場合、一番厚いところを合わせると20度。
厚いところと薄いところを合わせると±0度です。
上の台座を水平に10度ふった場合、下の台座の角度は恐らく半分になります。
しかも、変な方向を向いて。
こう言う時はカクドくんだけでは対応出来ないという事になります。
続きはまた明日
それではまた。