鳥勝 ぶっちー
興味のある方以外閲覧禁止!!「鶏の羽のむしり方」を解説!
2022年5月25日
こんにちは!
5月は本当に総会や会議が多いですね!
最近は、もしかしたら鳥勝で
仕事をしている時間より、
地域事に割いている時間の方が
長いかもしれません笑
まだまだ学校などは総会後の
飲み会などには厳しいですが、
愛知県の議員さんなどはすでに
飲み会の解禁令が出たとか・・?
段々と、元の世の中に戻って行く
事を見ているのも、おもしろいです。
ぶっちーです!
さて、今回は
「鶏の羽のむしり方」を
説明したいと思います。
先日、鶏の脱羽機が故障して
捌く鶏の羽を全て手作業で毟るという
とんでもなく手間な日々を過ごしました。
せっかくなので、僕が自分なりに
早いと思った鶏の羽根のむしり方を
説明します。
タイトルにも書きましたが、
少しだけショッキングな画像かも
しれませんので、勉強目的や
興味のある方だけ、こちらの記事はご覧ください。
頂いた命を晒し物にする目的は、
さらさらありませんので。
それでは、まず「とさつ」処理をして
湯漬けした名古屋コーチンです。
鶏の脱羽には、まず「湯漬け」と
呼ばれる工程が欠かせません。
熱湯に暫く漬けて、羽を毟りやすくする工程です。
季節や鶏の大きさ、脂の乗り方によっても
違ってきてしまうのですが、おおよそ
65度から70度くらいの温度で、30秒~
60秒くらい完全に鶏がおさまる程
深い所で湯漬けします。
これは経験がモノをいう「感覚」に
なってしまいますが、ジャブジャブ
する感じで、羽の根元にも
お湯が行き渡るようにします。
まず左半分を上に向けて置き、
画像の1の部分から羽を
毟ってゆきます。
当然、湯漬け後はめちゃくちゃ
熱いのでグローブをした方がいいです。
羽根は、掴んでスライドさせるだけで
簡単に外れます。
この時、湯漬けが足りないと羽が
抜けにくかったり抜けなかったりします。
逆に湯漬けしすぎていると、皮ごと
ベロンっと剥がれたりして
しまいますので注意。
もも肉の内側も、大まかに
羽根を取ります。
ここは簡単に取れるはず。
もも肉周辺の羽が取れたら、
そのまま上部に向かって
進めて行き、むね周辺の羽も
同じようにむしります。
この時、逆撫でする側に引っ張ると
羽をむしりやすいですが、
〇で囲んだ箇所は比較的
皮が破れやすいので注意です。
派手に鶏の皮が破れてしまうと
当然商品になりません。
もも、むね周辺の羽が取れたら
鶏の羽部分を外しにかかります。
ここは大きい羽根がありますが、
羽根を掴んで、関節を極めるように
外側方向に羽根を倒すと、
かなり簡単に大きい羽根は外れます。
引っこ抜くのではなく、
羽を根元から倒す感じ。
ちょっと画像では分かりにくいですね。
大きい羽根が外せたら、背中側の
羽を毟ってゆきます。
羽を掴んで、下に押し付けるように
引っ張ると楽に外れます。
背中側は、湯漬けしすぎなければ
皮が破れる可能性は低いです。
ある程度力を入れて、一気に
羽を毟ります。
ここまで来て、腹側を上にすると
このような感じになっているはず。
もう半分は羽が取れて、よく見る
丸鶏のような形になっています。
お次は、反対側を上にして
同様に繰り返してゆきます。
もも→むね→羽根という
感じです。
こちらもむねの近くは要注意です。
羽をむしる時に、抵抗があったら
一本ずつ丁寧に引っこ抜いてください。
抵抗がある感触のまま、まとめて
むしろうとすると、皮が破れます。
この部分です。
羽根をまとめて掴み、
赤い矢印の方向に引っ張ってみます。
すんなり羽が抜ければいいですが、
抵抗があれば「一本ずつ」矢印とは
逆方向に引っ張って、抜きます。
大きい「翼」部分を先程と
同様に抜いたら、羽の裏側も
むしってゆきます。
この部分は細かい羽が多く、
指先でつまむ様にして抜きます。
まだそこまでキレイに
羽根を取りきらなくても
大丈夫です。
お次は首回りの羽です。
首皮周辺の羽は、比較的
簡単にむしる事ができます。
頭に近くなるほど、羽が
細かくなってゆくので注意です。
ここの羽は掴みやすいので、
一気に纏めて取ることができます。
あまり力を入れすぎると、こちらも
皮が破れるので注意。
最後に、尾の羽をむしります。
ここは湯漬けが上手くいってても
取りにくい事が多いです。
尾の羽は無理やり引っ張らずに、
時間が少し掛かってしまっても
一本ずつ丁寧に引っこ抜く方が
確実です。
尾の羽まで抜けると、このような
形になっているはずです。
ここからは、シャワーで流しながら
(もしくは流水に晒しながら)
細かい残った毛を取ってゆきます。
ここまで来たらグローブは外した方が
作業しやすいと思います。
キレイに見えても、細かい羽根や毛が
多く残っています。
手羽先周辺をキレイにする際は
赤丸で囲った箇所にかなり
気を付けて作業してください。
めっちゃ刺さります。
ここを手のひらに刺さるように
握ってしまった場合、確実に
流血します。
ケガして自分の血が付いたら、
商品としてはもうだめですからね。
細かい羽根も全て取り終わったら
いつも見る丸鶏の形。
ここまで来て、やっと鶏の解体に
入ることができます。
と思いきや、
羽根をむしったばかりの
鶏の体表は、薄皮が残ってしまっている
事が非常に多いです。
これも、流水で洗いながらつまむ様にして
取りましょう。
こんな風に、ダマになって取れてゆくはずです。
ここまで、ゆっくりやると10分程
急いでも5分くらいはかかってしまいます。
脱羽機などなかった程昔は、
この作業を何十回も繰り返して
いたんだなあ思うと気が遠く
なりそうです笑
このような大変な作業をする度に
現代に生まれる事が出来た我々は
文明の利器にあやかって生きて行こうと
強く考えます。
それでは今回はこの辺で!
また次回!