塩井 隆夫
転職の売れ筋現場監督の分かれ道
2019年12月23日
皆さんこんにちは。
エンタです。
施工管理者の転職が流行っているようです。
施工管理経験者というよりは1級、2級の資格を持っている求人がかなり上がっているようですね。
まぁそりゃそうだろうと思いますが、資格なければ大手は特に受注できませんからね。
我々下請けの場合は最低ラインで10年以上の実務経験で仕事は取れますが、元請けはそういう訳には行きません。
3000万以上3,500万以上の請負工事であれば監理技術者の専任が必須です。
この人手不足の中で一番の不足は職人と言われていますが、実はもっと少ないのが監督なんです。
現場監督は1現場を計画から検査まで行います。
職人は1工種だけの仕事ですから、ある意味楽なんです。(こんな感じで書くと監督を理解していない職人には怒られそうですがw)
現場監督は1年やそこらでは慣れないのでやはり実績は非常に重要です。
その現場監督の年収ベースで高騰中のようです。
40代〜50代の現場監督で実績が10年以上あれば年収で700〜800万はあるそうです。
全部大手ですけどねw
私も監督ですから監督の激務を知っている限りそのくらいは妥当だと思います。
しかし、大手は激務だから高いんです。当然です。
とてつもない社内書類。
社内書類の為の書類を作る必要がありますし、ベテラン事務員に小言を言われながらの社内書類。
ほんと嫌になりますよねw
社内書類が揃わないからと事務員にブツクサ言われ、ストレス溜まるわけです。
事務って社内書類の補助は入っていないのか?って思うくらいですよねw
事務員がわかならい部分もあるでしょうけどね。昔そんな思いをしましたw
そう言う事が我慢できる方なら大手に行ったほうが絶対いいです。
給料高いのであきらめがつきます。
しかも、大手にいるともの凄い量の人と関わる事ができます。
イロイロな人と出会うって事は人としての成長はとてつもないんですよね。
人は人で磨かれるって言うくらいですから!
磨かれ過ぎて、デカい現場の所長のように偏屈が出来上がる場合もありますけどw
大手に行くと専門工種や付帯工事なども一式まとめて理解できて、管理できるようになれます。
ある程度の工種を知る事が出来ますし、安全管理なんてトップクラスで覚える事が出来ます。
私もスーパーゼネコンなどのダム現場などでよく鍛えられました(毎日指摘されて嫌になったけどw)
日本のトップレベルの施工管理を覚える事が出来ますが、まぁ激務です。
逆にそう言った仕事はもう嫌だ。
激務よりもじっくり家族中心で仕事したいって方は地元をお勧めします。
なんだかんだ言って、家族ですし、自分が大事です。
会社はその人個人を救ってはくれません。
自分の事は自分で守る。
これは生きていく上で基本的な事です。
大手にいたらスキルと引換に何を失うか?人それぞれでしょうが考えてみてください。
地元の良さはゆるさですね。社内書類は少ないと思います。
施工管理は以前と変わらず行えば良いですし、しかもそれほど大きな現場はありません。
3000万前後が主になるか、もう少し金額が下がるので仕事としてのヤリガイは下がる可能性があります。
しかし、ヤリガイは自分で見つけるものですからねw
そして、1番良いところは家族中心で仕事出来るところですね。
大手でデカい現場に入ってしまうとなかなか融通も効きませんが、
地元企業だと子供の送り迎えや家庭訪問、授業参観などもある程度段取り出来るはずです。
地元企業の良い所ですよね。
そのかわり、給料が若干減ります。
10年以上の実務経験のある監督で500〜650万位だと思います。
どの生活を選ぶのか?
それは皆さん次第ですが、意外と地元業者にそう言った元ゼネコン社員は沢山います。
大体が体壊したとか、子供がいるから、嫁さんがキレだしたwとかの話をよく聞きます。
大手のような感じで施工に関しては全て下請がやってくれると言う様なお膳立ての現場なんて1個も有りません。
施工計画から始まって施工の段取り、施工管理、検査まで一貫して行うのが地元業者です。
しかも、それをいくつかまとめて面倒を見る必要も有りますから、それはそれで大変かも知れません。
しかし、明らかに大手よりは楽ですw
場合に寄ってはグリーンファイル(安全関係資料)だけ出せば始まる下請仕事も多いのです。
どちらも一長一短ですが、
仕事的には大変だけど楽しめる方を選んだ方がイイと思います。
仕事は人生の長い時間を占めますから。
少しでも楽に、少しでも楽しく行きましょう!
それではまた。
P.S:エンタでも施工管理者であれば募集しています。
しかし、うちの場合多少の施工もやれないと通用出来ません。
監督は経験あるけど施工は出来ないって方でもしっかり教えることは可能です。
是非地元業者に行くなら選択肢に入れて下さいw