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鳥勝 ぶっちー

食品衛生法の新基準!飲食店の手洗い設備は全て自動にしなければならないのか?

 

食品衛生法 自動水栓 再汚染防止 水道 

こんにちは!

もう気が付いたら2021年も

3月に入りました。

すでに1年の6分の1が過ぎ去った

事になります。

特に何かやったという実感はありませんが

時間だけは無常に過ぎてゆきます。

全てコロナのせいにする事無く、

ひとつひとつできる事をこなして

ゆきましょう!

今年の年末に振り返って、今年は

これだけ沢山の事を成し遂げた!と

言えますように!

ぶっちーです。

 

 


 

 

さて、先日食品衛生協会江南支部の

グループラインで話していたのですが、

2021年1月現在、厚生労働省による

「食品衛生法」の改正に伴い

様々な規則の変更が検討されています。

 

当然HACCPを念頭に置いたものも多く、

別の機会でも触れますが食鳥処理場に

おける食品衛生法も改正が入ります。

 

 

リンク:HACCPってなに?まとめ

 

 

 

その中でも江南支部の職員さんが

特に気になったのがこちらだそうです。

 

 

出典:厚生労働省

 

「施設の共通基準の素案」の10番、

手洗い設備の項目です。

 

職員さんが新しい資料を提示してくれましたが、

内部文書にあたるかもしれないので

厚生労働省のサイトからこの文章を見つけてきました。

こちらの文章では(たたき台)となっていますが

どうやらすでに現在では決定事項のようです。

 

気になる箇所、

拡大したものがこちらです。

 

 

10番の左端にある、「(1)目的」の

〇従事者が必要な手洗いを行うため、

必要な数、機能を有する設備を設けること。

〇手洗い設備は、必要な場所に十分な数、

利用可能な状態とし、適切な温度の流水を供給すること。

〇効果的な手洗い、手指消毒のためのせっけん、

消毒剤を備えること。

〇洗浄消毒後の手指の再汚染を防止するため、

水量自動調整バルブ、紙タオルなどを備えること。

 

 

はともかくとして、問題は右端の

「基準素案」です。

 

 

 

〇従事者が必要な手洗いを行うため、

適切な温度の水を供給する機能を有する流水

受水槽式の設備を必要な数設けること。

 

 

〇洗浄後の手指の再汚染が防止できる構造

のバルブを備えること。

とあります。

 

これは難しく書いてありますが、

理解としてはこうです。

 

「手を洗った後、そのきれいな手で

バルブを閉めちゃあダメだぞ☆」

ってことです。

 

 

一般的に飲食店や食品施設の手洗い設備、

このような感じの手洗い場が多いと

思います。

 

 

出典:INAX

 

 

当然このような水栓では、

 

〇手でバルブをひねる

〇石鹸等で手を洗い、流水で流し洗う

〇手でバルブを閉める

〇清潔なペーパー、タオル等で手を拭く

 

という手順で手洗いを行いますが、

これが新基準適用だと

 

〇手でひねって水を出し、

〇綺麗に手指を洗ったら、

〇どうにかして手を使わずに水を止めろ

 

ってことになります。

 

それができないなら、

「防止できる構造のバルブを備える」

事を行ってくださいという事ですね!

 

では、再汚染を防止できる構造のバルブ

って何でしょうか?

代表的なものは「自動水栓」ですね!

 

 

赤外線のセンサーなどで、

自動で水を出してくれる

凄いやつです。

 

 

これを今ある事業所の手洗い設備と

全て入れ替えればオッケーですね!!

 

 

といきたいところですが、

なかなかそうはいかないです。

この自動水栓設備、簡素なものでも

3万円ほど。業務に使えるものとなると、

5万円~でしょう。

鳥勝でも、よく使う手洗い設備だけで

4か所あります。

5万円×4で20万、さらに4か所

電源を引く工事や設置費用で15万くらい?

で、ざっと見ても35万円ほどかかります。

 

 

厚生労働省が指針を決定したから

みなさん30万以上かけて自動水栓

導入してね~!

と、いきなり言われても対応してくれる

飲食店や事業者さんは、なかなか

いないんじゃないかなー?

と思います。

 

 

じゃあどうすればいいんじゃ!

という声も聞こえてきそうですが、

冒頭に出てきたグループラインでの

話だと、このようなレバーハンドル

(肘などを使って蛇口を閉めれるもの)

などで対応は大丈夫なのか?など、

まだ決まっていない事も多い様ですので、

完全に指針が決定するまでは焦らなくても

よさそうです。

 

 

 

さらに言えば、現在営業中の事業者さんが

現在使用しているものを交換しなくては

いけないのか、これから新規に登録する

事業者への適用のみなのか、営業許可更新の際に

適用しなくてはいけないのか。。。など

 

まだまだよくわかっていないそうです。

状況はHACCP対応しろ!と当初国が言い出した

時に似ているかもしれません。

 

いずれにしろ、これから法律先行で

後からいろいろ付帯して決まってゆく

そうなので、しばらくは傍観でいいと思います。

また何か情報が入ったらお知らせします。

 

いろいろ書きましたが、国(厚生労働省)も

国民の健康を考えて良かれと思って

やっている事です。

僕達事業者も、できるだけ食品衛生の

為だと思って、できる範囲で対策して

ゆきましょう!

 

それでは今回はこの辺で!

また次回!

 

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