鳥勝 ぶっちー
COVID-19以上の脅威!?鳥インフルエンザで全頭処分しなければならない理由!
2021年2月26日
こんにちは!
皆様、「為せば成る」という
言葉がありますよね?
ほとんどの方が一度は聞いたことが
あると思います。
これは上杉 鷹山(ようざん)という
江戸時代の米沢藩主の方の言葉で、
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の為さぬなりけり」と続きます。
20代までの自分であれば、
「はいはい。綺麗ごとオツカレサマ!」
と聞き流すような言葉でしたが、最近
この言葉が商売の本質なんじゃないかと
思い始めました。
ぶっちーです。
さて、今回はちょっと気になる
ニュースがあったのでご紹介します。
外部リンク:日本経済新聞
ロシアの保健当局は20日、ロシア南部の養鶏場で
高病原性のH5N8型の鳥インフルエンザウイルスの
鳥からヒトへの感染が確認されたことを明らかにした。
とあります。
新型コロナと並び、僕が非常に心配している
鳥インフルエンザの話題です。
今シーズン流行している「H5N8亜型」の
ヒトへの感染がついに起こってしまいました。
これは、鳥インフルエンザウイルスが
ヒトへも感染するように進化してしまっている
という事です。
この鳥インフルエンザの人への感染ですが、
実は以前にも「H5N1」という
鳥インフルエンザが大流行し、さらに
人への感染が発生しています。
発症者の致死率は40%とも60%とも
言われており、全世界でこれまでに
500人以上が亡くなっています。
※日本国内では、ヒトの発症例はありません。
話を戻して、このH5N8亜型の
鳥インフルエンザですが、ご存じの通り
日本国内でも昨年末から猛威を振るっています。
鳥勝に家畜保健所から届いた注意喚起のFAX
だけでも、これまでで数十枚に及んでいます。
(メールにしてくれないかな・・・・?)
令和3年2月現在、全国で70以上の農場で
発生し、殺処分されてしまった家禽(鶏)は
もうすぐ1000万羽に到達しそうです。
少し前にお客様とお話ししていた中で
出てきたのですが、基本的にこの
鳥インフルエンザが発生した農場の
ニワトリは、全頭処分となります。
ニュース等でもご承知の通り、数が
多い場合は保健所のみならず自衛隊の
派遣要請まで行い、迅速に全頭処分です。
さらには半径10㎞以内の鶏の移動が
禁止されるなど、養鶏場のみならず
僕たちのような小規模食鳥処理事業者も
致命的なダメージを負います。
「この全頭処分、ちょっと可哀そうだよね」
と話していたのですが、これは鶏の間の
感染拡大以外にも重要な目的があるそうです。
それは、冒頭に出てきた
「ヒトへの感染阻止」があります。
古くはこの鳥インフルエンザ、H3型やH9型なども
あったのですが、2000年代以降に
発生・流行している「H5型」
(※H5~で始まる鳥インフルエンザ)
は、ヒトに感染する形に変異する可能性が
そこそこ高いそうです。
つまり、ヒトに感染しやすい形に変わって
しまう可能性があるウイルスの為、
早急に殺処分して埋め立てるという
抑え込みが必要なのだそうです。
処分されてしまう鶏はもちろん
可哀そうですが、その先の
人間への脅威を考えると、
全頭処分やむなしといった所でしょうか。
実際、今回のCOVID-19を引き合いに
出して、鳥インフルエンザの脅威を
訴える記事も出てきています。
新型コロナよりはるかに高い致死率の「鳥インフルエンザ」に警戒せよ
リンク:yahoo!ニュース
今回の新型コロナのパンデミックも、
人類に大ダメージを与えていますが、
H5鳥インフルエンザがヒトでパンデミックを
起こすと、現在の比ではなくなるとのこと。
COVID-19でウイルスの脅威をまざまざと
みせつけられていますので、
新しいウイルスに対抗するノウハウが
少しでも発達していってほしい
ところですね!
それでは今回はこの辺で!
また次回!