水越 たかゆき
エアが出てなくて放置?されていたレギュレーター修理
2022年9月17日
こんにちはダグムスの貴之です。
世間は三連休。それでも台風三連休。
わざわざ連休に列島縦断みたいなコースで来られると、此方の業界にも逆風ですがね。。
台風による、あちこちの地域での事故や被害が少ないことを願ってます。
さてさて、今回は放置期間が長かった?レギュレータです。
エアーが出なくて何だかカラカラ音がするそうです。
内部に浸水した感じはありません。
セカンド開けてみたら予想通り、デマンドレバーが外れてカラカラしてました。
考えられる原因としてはポペットの動きが悪くなっていたところに、
エアーが通る→ダイヤフラムでレバーを押し下げる→空気でます。
→動きの悪いポペットが戻りきらず→レバーとの隙間が大きくなってレバーが外れる。
メカが単純なだけに外れるときはいとも簡単に外れちゃいます。
こうなると例えセカンドを吸っても押し下げるレバーが無いのでエアーは絶対に出ません。
偶にこういった形式のレギュレーターの方でレバーが外れてしまっている場合があります。
潜水前に必ず作動テストをしてください。すぐにわかります。
勿論快適に使えることが一番ですがw、多少動作が重くなったなどはあまり問題ないです。
「空気が来ない」は話になりません。ダイビング前の最初の器材チェックは大事ですよっ!!
かなり放置時間が長かったか?塩による汚れが積層になっています。。
何だか蜘蛛の巣みたいのが・・。(笑)
1stは繭?が張ってます。うえ~。
因みにセカンド内部の分解時はこんな感じ。レバー転がってます。
フェイスリングはこんな感じの汚れです。
余談ですが、マレスさんや旧タイプの日アクなどに使われているこのタイプのリング。
あまり塩汚れが酷くなると腐食が酷くなります。
捻って外すタイプなので柔らかめの金属である真鍮を採用しているのですが、
腐食が進行しすぎると早い段階でポキッといってしまう事があります。
大体どこのメーカさんも¥5000位しますので痛い出費になります。
早めにO/Hに出してくださいね。
各ジョイントカプラーはこんな感じ。まともにスライダーが動きません。
中野Oリングはカチカチ。
シール材が死んでしまったバルブコアも交換だなぁ。
ゲージジョイント。
カチカチOリング。
意外なほど内部パーツは汚れてません。
かなり早い段階でデマンドレバーが外れて使えないまま放置されていたようです。
スプリング根元とポペットの軸部分に結構汚れは見受けられます。
CWD システムの要、水色のダイヤフラムは無事そうです。
内部にオイルも残ってます。穴は開いてないようですねw。
HPシート、オリフィスともにかなり綺麗です。
本体の見た目が酷いだけで思ったよりは中身は損耗が少ないみたいです。
汚れ、綺麗に落ちるかなぁ?じゃなくて落とします。
ではまた。